研究課題/領域番号 |
23K10049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 横浜創英大学 |
研究代表者 |
横山 恵子 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (80320670)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 精神障害 / 精神障害者家族 / こども / きょうだい / ヤングケアラー / ピアサポート / 精神疾患 / 若者ケアラー / 家族による家族学習会 |
研究開始時の研究の概要 |
ヤングケアラーの中には、精神疾患の親やきょうだいをもつ子どもが大きな割合で含まれている。 本研究は、精神疾患のきょうだいや親をもつ、成人したきょうだいや子どもに着目し、きょうだいと子どものピアグループの設立を支援することである。 具体的には、家族ピア教育プログラム「家族による家族学習会(以下、家族学習会)」を活用、きょうだいグループを設立する。また、「精神疾患の親をもつ子どもの会(こどもぴあ)」を継続支援し、全国への普及を図る。さらに、きょうだいと子どものピアグループによる、「若者・ヤングケアラー」への、世代を超えたピアサポートの可能性を模索することを目的とする。
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研究実績の概要 |
ヤングケアラーの存在が注目されているが、その中には、精神疾患の親やきょうだいをもつ子どもが大きな割合で含まれ、ヤングケアラーの経験は、その後の人生に大きな影響を与える。さらに、子ども時代を生き抜いてきた経験は、成人後に「生きづらさ」となり、仕事や家庭で苦労している。 本研究は、精神疾患のきょうだいや親をもつ、成人したきょうだいや子どもに着目し、彼らの抱える「生きづらさ」を明らかにし、孤立する「若者ケアラー」を仲間と繋ぎ、きょうだいと子どものピアグループの設立を支援することを目的とする。 具体的には、家族ピア教育プログラム「家族による家族学習会(以下、家族学習会)」を活用、「きょうだい版家族学習会」を開発し、きょうだいグループを設立する。また、「精神疾患の親をもつ子どもの会(以下、こどもぴあ)」を継続支援し、全国への普及を図る。さらに、きょうだいと子どものピアグループによる、「若者・ヤングケアラー」への、世代を超えたピアサポートの可能性を模索することを目的とする。 今年度は、きょうだいの立場の家族に協力を得て、きょうだいのオリジナルテキストを開発した。また、オリジナルテキストを用いて、「きょうだい版家族学習会」を実施し、アンケートとグループインタビューを行って、効果評価及び実現可能性を検討した。 さらに、子どものピアグループ「こどもぴあ」を継続支援し、東京、大阪、札幌、沖縄、福岡、岡山に加えて、今年度は高知県に7つ目の地域拠点を作ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの活動で得たネットワークから、きょうだいの協力が得られ、オリジナルテキストの作成ができた。また、連携機関の協力を得て、「きょうだい版家族学習会」を開催できたことから、おおむね予定通り、研究が進んでいると考える。
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今後の研究の推進方策 |
きょうだいに関しては、連携機関の協力を得て、引き続き「きょうだい版家族学習会」を開催していく。ただし、1クール5回での開催には、担当者に負担が大きいことが明らかになったことから、1クール3回での開催を試み、効果に違いがあるかを検証したい。また、学習会の経験者を中心とした、きょうだいのグループを作る予定である。 子どもに関しては、「こどもぴあ」の拠点が全国に広がったことから、今後の運営に関する検討を行うとともに、未成年の子どもたちへの支援を模索していく。
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