研究課題/領域番号 |
23K10063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
有田 直子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (70294238)
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研究分担者 |
池添 志乃 高知県立大学, 看護学部, 教授 (20347652)
廣瀬 未央 高知県立大学, 看護学部, 助教 (30910989)
藤田 佐和 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80199322)
中野 綾美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Shared Decision Making / 青年期 / 家族 / 協働型 / 専門看護師 / 実践プログラム / 血液・腫瘍疾患 / 家族協働型 |
研究開始時の研究の概要 |
血液・腫瘍疾患を持つ青年は、医療的に複雑で難しい問題の決定に関与できていない体験をしていると考えられるが、青年のSDMを実現するための、親と協働した看護師の実践に関する知見は未だ少ない。青年のSDMの支援は、困難さを伴うケアであると考えられ、看護師は親を子どものことをよく知るエキスパートとして位置づけ、協働し実践するプログラムが、臨床では有用になると考える。本研究では、青年を中心にとした治療に関するSDMを支援するための、家族と協働する専門看護師の実践プログラムを開発することを目指す。青年の将来の豊かな生活を築く力を培い、看護者は親を敬い、役割過重による親の負担を緩和するものになると考える。
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研究実績の概要 |
血液・腫瘍疾患を持つ青年の治療に関するShared Decision Making(以下SDMとする)を支援するための、専門看護師(以下CNSとする)の家族協働型実践プログラムの開発を目指す。親がCNSと協働関係を築き、子どものSDMを実現することは、親の不安や葛藤状態も緩和できると考える。そのため第1段階から第4段階を経て、青年の治療に関するSDMを支援するCNSの家族協働型実践プログラムを開発することを目的に研究を開始した。 2023年度は、研究の<第1段階>である青年の治療に関するSDMについて分析し、青年の治療に関するSDMはどのようなものであるのかを明確にしていくことを目標に取り組んだ。青年の治療に関するSDMへの支援を考えていく上では、以下①~⑦の視点が大切であると考え、文献検討を行った。①罹患している疾患の特徴、その病期や治療、②青年の発達的特徴、③青年の価値観やプリファレンス、④青年と親と看護者の3者の協働(青年と親の関係、青年と看護者の関係、親と看護者の関係を踏まえた上での3者の協働)、⑤青年が中心となるコミュニケーションの実践、⑥青年のプライバシーに関すること、⑦青年の意思決定を行う能力や責任についての倫理的課題、などである。今後は文献検討を継続していき、分析した結果を整理しまとめる。また文献検討で明らかになった結果を踏まえて、小児看護CNSとがん看護CNSにインタビューを行う予定であり、CNSの実践事例から、青年の治療に関するSDMに家族がどのようにかかわっているか、CNSが青年と家族にどのようにかかわっているかを明確にしていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
小児看護専門看護師やがん看護専門看護師にインタビューを実施予定であるが、行うことができていない。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度実施予定であった専門看護師へのインタビューを実施できるよう、所属大学の倫理審査委員会に申請を行う予定である。 研究の時間を確保できるよう業務を整理し、計画的に進めていくことができるような体制を整えていく。
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