研究課題/領域番号 |
23K10064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 宮崎県立看護大学 |
研究代表者 |
田中 美智子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30249700)
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研究分担者 |
長坂 猛 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30332977)
野末 明希 宮崎大学, 医学部, 助教 (30569794)
江上 千代美 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (50541778)
松山 美幸 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (90468306)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 更年期女性 / 入眠時 / RR間隔 / パターン分類 / 主観的睡眠評価 / 睡眠 / QOL / 自己調節法 |
研究開始時の研究の概要 |
女性の睡眠はどの年齢層においても様々な要因により影響を受けている。本研究は自律神経反応を含む睡眠状態と日常生活のパフォーマンスの状態の両側面から、女性における成人期、更年期、高齢期の各年齢層での睡眠の特徴を明らかにする。健康増進のための睡眠改善方法となる自己調節法の導入(自己調整法の効果があるパターンの明確化)を行い、その効果を示し、効果が見られないパターンを見出して、その特徴を捉える。
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研究実績の概要 |
女性の睡眠が若年者、更年期及び老年期の経過でどのような変化を示すかについて、自律神経反応を含む睡眠状態と日常生活のパフォーマンスの状態の両側面から、各年齢層での睡眠の特徴となる睡眠のパターンを明らかにすることが今回の研究目的である。まず、これまで計測した更年期女性13例における勤務日と休日の睡眠時RR間隔を検討した。RR間隔の経過を確認した際、入眠後延長し、その後短縮するパターン(A)、Aのパターンに類似しているが、変化が少ないパターン(B)、そして、入眠後すぐにRR間隔が短縮し、その後延長するのを繰り返すパターン(C)の3つに分けられた。これら3パターンでの睡眠状態、日中の活動状態、疲労感、起床時に調査した睡眠感(VASとOSA睡眠調査票)の状態に違いがあるか、睡眠中のRR間隔や自律神経系の変化に違いはあるかについて検討した。3パターンにおいて、睡眠状態、活動状態、疲労度などには違いが認められなかったが、入眠前の安静時のRR間隔や入眠後1時間30分でのRR間隔には違いが認められた。主観的睡眠評価(VAS)と睡眠パラメーターとの相関について検討し、Aパターンでは、VASと睡眠時間、入床時間、OSAI因子、IV因子、V因子と正の相関が認められたが、Bパターンは、睡眠潜時、OSAI因子、V因子と正の相関が認められたが、睡眠時間とは負の相関であった。Cパターンは睡眠潜時、OSAII因子、III因子、V因子と正の相関が認められた。このように、VASとの相関が認められる項目がパターンによって違うことが明らかとなり、睡眠時のRR間隔のパターンは睡眠状態に影響を与えている可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目の計画として、各年齢層の計測を着手する予定としていたが、これまでの計測結果からパターン分類のために、RR間隔だけでは脆弱であると考え、脳波の計測を検討していたこともあり、研究倫理審査の書類作成に時間を要した。その結果、計画が少し遅れた状態となっている。
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今後の研究の推進方策 |
研究倫理審査の承認が出たので、今後、対象をリクルートし、研究を進めていく予定である。まずは、若年者のデータを収集し、RR間隔のパターンを分類化し、脳波の変化での特徴を検討した上で、他の年代についても研究倫理審査申請を行い、随時計測に入る予定である。
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