研究課題/領域番号 |
23K10086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
平石 皆子 千葉科学大学, 看護学部, 准教授 (30301419)
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研究分担者 |
服部 律子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (70273505)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 多胎妊婦 / 多胎児家族 / 多胎育児 / 情報的サポート / 多胎 / アプリケーション開発 / 多胎家庭 |
研究開始時の研究の概要 |
2023年度は、多胎児を育児中の家族を対象に、多胎の妊娠・出産・育児の経験、多胎妊娠・出産・育児に関して必要とした情報について、単胎との相違点を踏まえて調査する。 2024年度は、多胎妊婦や多胎児育児中の家族が必要としている情報を参考に、医療職の研究者や日本多胎支援協会理事など多胎児家庭支援団体の意見を集約して、アプリケーションで情報提供すべきコンテンツを検討する。また、アプリケーションの開発はアプリケーション制作業者とともに行う。 2025年度は、前年度に作成したアプリケーションについて多胎家庭に使用を促し、その評価をもとにコンテンツの見直しを行う。
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研究実績の概要 |
多胎の妊産婦や多胎児家族がどの時期にどのような情報を必要としているかを明らかにする目的で、「多胎」「双胎」「妊婦」「育児」「情報」をキーワードに、文献検討を行った。 多胎妊婦が必要としている情報として、【多胎の妊娠経過】【多胎の分娩】【多胎の妊娠分娩のリスク】【通院・入院する病院の選択】【多胎サークルや多胎育児経験者の紹介】【育児用品・育児環境など育児の準備】【多胎の育児方法】【多胎家庭が活用できる支援】が挙げられた。また、多胎児育児中の家族が必要としている情報として、【多胎の育児の工夫】【小さく生まれた子の育児】【多胎児の発育・発達】【精神面の不調の対処】【上の子との接し方】【多胎家庭が活用できる支援や社会資源】【多胎サークルや多胎育児経験者の紹介】が挙げられた。児の月齢・年齢によって必要とする情報を分析すると、【多胎の育児の工夫】【精神面の不調の対処】【多胎家庭が活用できる支援や社会資源】は育児期間を通して多胎児家族が求めている情報である。【多胎サークルや多胎育児経験者の紹介】【小さく生まれた子の育児】は生後早期に必要としている情報で、一方、【多胎児の発育・発達】は生後半年以降の多胎児家庭が求めている情報であった。 多胎の妊産婦や多胎児家庭への情報提供内容として、当事者が望む内容に加え、身体的・精神的リスクに対する心構えやその予防・対処、日常生活におけるセルフケア、家族など支援者の調整など、多胎に特化した内容を具体的に示す必要があると考えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画では、多胎児家族を対象としたニーズ調査を行う予定であったが、多胎児家族の支援に対するニーズについて文献検討を行い、様々な対象者・調査時期の先行研究がみられたため、これらを集約した。また、多胎児家族当事者のニーズに加え、医療者として、また多胎家庭支援者として、提供する必要があると考えられる情報を研究者で検討した。
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今後の研究の推進方策 |
多胎の妊産婦や多胎児家族に提供すべき情報の内容を研究者でさらに検討して、アプリケーションで情報提供する内容を決定する。その後、アプリケーション開発の業者に相談して、依頼先を決定する。それ以降は、業者とアプリケーションについて検討を重ね、アプリケーション試作版を完成させる。
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