• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

肝移植患児に対する移行期支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K10094
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

添田 英津子  慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70310414)

研究分担者 磯部 知愛  東京成徳短期大学, その他部局等, 教授 (10939474)
山田 洋平  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383816)
高橋 信博  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (40627139)
加藤 源俊  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (20573463)
藤野 明浩  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50306726)
冨崎 悦子  慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 講師 (60529866)
小澤 典子  慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 講師 (20821408)
宮川 祥子  慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 准教授 (00338203)
高田 幸江  武蔵野大学, 看護学部, 准教授 (80529371)
星野 健  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (70190197)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード肝移植 / 小児看護 / 移行期支援 / 野外教育活動 / キャンプ / アドヒアランス / 生きる力
研究開始時の研究の概要

1989年、わが国で最初の生体肝移植が行われてから、多くの肝移植患児(患児)が成長発達を遂げ、社会生活を送っている。一方で、患児が、小児期から成人期への移行する際の支援である移行期支援体制は未整備のままであり、患児/家族と医療従事者の試行錯誤により支えられてきたのが実情である。長期経過とともに、原疾患の再発やアドヒアランスの低下による再移植や再々移植が報告されるようになり、移行期支援体制を整えることが課題となっている。
本研究の目的は、移植の黎明期に肝移植手術を受けた長期生存を遂げた患児の移行期の現状や課題を抽出し、わが国独自の野外教育活動を構築し、移行期支援の課題を明確にすることである。

研究実績の概要

【2023年度の研究実績】わが国の患児とともに渡米し、米国・ペンシルベニア州・ピッツバーグにあるピッツバーグ小児病院主催の移植キャンプに参加した。まずは、ピッツバーグ小児病院を訪ね、米国の患児の療養環境を見学し、キャンプの出発式に参加した。子どもたちをキャンプ場に送り出した後、家族は、移植に関する最新情報のレクチャーを受け、家族同士が交流していた。会場の後方では、臓器バンクが、臓器提供者へ感謝を伝えるためのサンクスレターの書き方の案内や臓器提供を啓発するためのグッズの配布したり、患者会が情報提供していた。子どもたちは、バスに分乗し、約2時間かけてキャンプ場に移動した。参加者の中で、年少の子どもたちを世話ができる患児(高校生相当)がジュニアカウンセラーと呼ばれ、リーダーシップをとれる患児(大学生以上)がカウンセラーと呼ばれていた。約100人以上の参加者は、年齢・性別ごとにキャビンに分かれ、それぞれのキャビンを、ジュニアカウンセラーとカウンセラーが担当するという形で運営されていた。キャビンに着くと、キャビンのルールを決めていた。例えば、年少・女児のキャビンのルールは、個人のスペースをきれいに保つこと、そして、お互いに助け合うということしていた。そのルールをキャビンに張り出し、遵守して共同生活を送っていた。3泊4日間の日程の中、乗馬、ジップライン、プール、美術、音楽、オリガミなどの活動を、キャビン単位で経験していく。その中で、我々はオリガミを担当し、子どもたちにオリガミを教えた。日米では、米国が脳死移植、日本が生体移植と、主な移植の方法が違う、しかし、腹部には同じ手術跡があり、同じ免疫抑制剤を服用している。わが国から参加した患児は、言葉の壁があるが、様々コミュニケーション方法で交流していた。キャンプに全日程参加し、無事に帰国できたことが、研究初年度の主たる成果であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルスの流行状況が継続していることにより、わが国での野外教育活動を行うことが難しい中、米国の野外教育活動に、安全に参加することができた。目下、円安ドル高が進む中、資金的に海外渡航が難しくはあるが、2024年度も参加を予定できている。「(2)おおむね順調に進展している」と考えた。

今後の研究の推進方策

2024年度は、引き続き、米国の野外教育活動にわが国の患児と参加することとその評価を行う、また、「わが国における、肝移植患児に対する長期ケアの実態調査」を行いたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 移植看護に求められている看護実践力に関する文献検討2023

    • 著者名/発表者名
      萩原邦子、森田孝子、野尻佳代、古米照代、眞野惠子、添田英津子、習田明裕
    • 学会等名
      日本移植・再生医療看護学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 移植看護の概念分析2023

    • 著者名/発表者名
      習田明裕、添田英津子、眞野惠子、古米照代、萩原邦子、野尻佳代、森田孝子
    • 学会等名
      日本移植・再生医療看護学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 宗皓、冨崎悦子、小澤典子、添田英津子2023

    • 著者名/発表者名
      療養中の子どもの教育支援に関する多職種連携の現状についてーフォーカスインタビューを通した検討
    • 学会等名
      小児保健研究
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi