研究課題/領域番号 |
23K10097
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
朝澤 恭子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (70737155)
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研究分担者 |
森 明子 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 教授 (60255958)
實崎 美奈 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (80412667)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 不妊 / 男性 / 意思決定支援 / 葛藤 / 意思決定 |
研究開始時の研究の概要 |
不妊治療中の男性は妻との意見の相違から受診や治療への葛藤が高く、意思決定に困難な場面がある。男性は特に、生殖補助医療へのステップアップに葛藤があり、不妊原因により手術が必要なケースもあり、複雑な感情で迷いが生じる。しかし、不妊治療中の女性に対する精神的ケアが進む中、男性に対するケアや意思決定支援は十分ではなく、注力する必要がある。本研究の目的は、不妊治療中の男性に対して、治療に関する葛藤を低減させ、納得のいく意思決定を支援するオンライン意思決定エイドの開発と評価である。男性に対して在宅で実用可能なオンラインの意思決定エイドを開発し、活用可能な内容に発展させ効果検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、不妊治療中の男性に対して、治療に関する葛藤を低減させ、納得のいく意思決定を支援するオンライン意思決定エイドの開発と評価である。不妊治療はカップルで受診するものであり、受療者は女性だけではなく男性も多く該当することからケアが行き届くことを目標として着目した。男性に対して在宅で実用可能なオンラインの意思決定エイドを開発し、活用可能な内容に発展させ効果検証を行う。近年のICTの普及および不妊治療受療者のスマートフォンおよびWeb利用者の多さに着目し、男性患者が効率的にウェブサイトで活用できる意思決定エイドを開発する。不妊治療中に葛藤を持つ男性に提供する意思決定エイドを開発し評価することが、意思決定の葛藤の低減に貢献するかということに焦点を置いている。 本年度は3年計画の初年度であり、不妊治療中の男性の意思決定エイド試作版を作成する前段階として、インタビューを実施した。不妊治療中の男性がどのような場面で葛藤をかかえ、意思決定に困難をきたしているかの報告は見当たらない。男性の心理過程について具体的葛藤場面および内容が不明確である。そこで、不妊治療中の男性に対する意思決定支援の示唆を得るために、治療における受診および治療に対してどのような葛藤があるかを明らかにすることを目的とした。所属施設の倫理審査委員会の承認を得た後に、専門医療施設において対象者が多く来院する土曜日を中心に、研究調査依頼を行った。医療施設の施設管理者に研究協力を得ながら対象者に研究協力の同意を得て、インタビューを実施した。 今年度は、学会発表を行い、論文投稿に向けて準備中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
意思決定エイド試作版の作成の前段階である患者様へのインタビューは実施できたが、意思決定エイド試作版の作成が実施できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
現時点では、インタビュー結果をもとに、男性患者様の葛藤とケアニーズが抽出できている。今後は葛藤を改善するための意思決定エイド試作版を作成し、Feasibility studyを経て、意思決定エイドを開発する予定である。2024年度および2025年度の研究計画に変更はない。
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