研究課題/領域番号 |
23K10099
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
内 正子 神戸女子大学, 看護学部, 教授 (20294241)
|
研究分担者 |
菅野 由美子 神戸女子大学, 看護学部, 講師 (60549145)
橋本 涼加 神戸女子大学, 看護学部, 助手 (80983519)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 小児 / 家族 / クリニック / 地域生活型看護 / ケアプログラム / 地域生活志向型 / 看護ケアモデル |
研究開始時の研究の概要 |
今後の地域包括ケアの充実にとって、プライマリ・ケアの要素を担う小児科クリニックでのケアが必要であると考えられる。本研究は、先行研究を基盤とする地域生活型看護ケアプログラムをより洗練させて、クリニックの看護師がケアプログラムを実施することによる子どもおよび家族への効果を検証し、看護師がケアプログラムを実践する過程を明らかにして、地域生活志向型看護ケアモデルの構築を目指すものである。このことにより、地域で生活する子どもおよび家族への看護の質向上に貢献することが期待される。
|
研究実績の概要 |
本年度の目的は先行研究で行った地域生活志向型看護ケアモデルを洗練させることである。 先行研究として、研究者らが開発したケアモデルをクリニックの看護師にオンラインで学習してもらい、通院している子ども・家族にケアを実施した。介入前後におけるアンケート調査を実施し、17例の家族から回答を得た。子どもの年齢は平均5.3歳で、大半が喘息で通院していた。介入後、「病気に対して理解が深まった」「子どもの年齢に応じた理解や関わり等発達を意識して関われるようになった」「年齢に応じた予防接種のスケジュールを理解することができた」「処置など嫌がらずに受けることができるようになった」「学校や園との調整、病児保育等の社会資源の活用がうまくできるようになった」等プログラムの効果が影響していることが示唆された。クリニックの看護師は診察以外の時間内で、自宅での子どもの体調不良時の対応、内服薬の工夫等について支援をしていた。 また、クリニックの看護師への聴き取りを行った。プログラムのツールについて「知識について再度振り返ることができた」「子どもの発達段階やプレパレーションに関心があったので繰り返し視聴することができた」「自分の時間にみることができるのはよい」等の意見がみられ、クリニック全体の変化として「他の看護師も積極的にオンラインの勉強会に参加するようになった」「研修は重要だと思う」等が語られた。しかし、研修の方法として、COVID-19のためオンラインを使用したが、具体的な実践の研修ができず課題が残った。 さらに、医中誌Webにて「小児」「クリニック」「プライマリーケア」のキーワードで文献検索を行い、本研究の目的に沿った10文献について検討した。その結果、用語の定義が多様である、クリニックで実施されている小児のプライマリーケアの研究は希少である、ヘルスプロモーションや予防看護の重要性等について示唆を得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度に計画していた、先行研究の洗練に関して、アンケート調査や研究協力施設の看護師からの聴き取りを行い、課題を抽出することができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
クリニックの看護師の協力が必要不可欠であるため、研究協力者との会議を定期的に実施していく。地域におけるプライマリーケアを実施しているクリニックについての情報収集が必要である。
|