研究課題/領域番号 |
23K10107
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
井上 尚美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70264463)
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研究分担者 |
若松 美貴代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50433074)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 助産師教育 / 分娩期シュミレーション / アウトカム基盤教育 / 教育プログラム / シミュレーション教育 / 助産師基礎教育 / アウトカム基盤学教育 / 分娩期 |
研究開始時の研究の概要 |
近年のCOVID-19感染拡大に伴い臨地実習の機会が減り、今まで臨地実習で培っていた助 産師の基礎的実践能力を学内演習でどのレベルまで高められるのか、臨地実習でしか高められない実践力は何なのかを明確にしなければならない中、OSCEで評価した技術が、臨地実習で十分に活かされない状況も目の当たりにした。臨地実習での学びを効果的に積み上げるためには、OSCE後に臨床場面を用いたシミュレーション教育で統合することの必要性を感じた。本研究の目的は、アウトカム基盤教育におけるOSCEと連動した分娩期シミュレーション教育プログラムを開発することである。
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研究実績の概要 |
本研究は助産師教育における日本の周産期医療の現状をアウトカムと連動させた教育内容の開発であり、OSCEの評価項目・レベルとシミュレーションのシナリオを連動させたプログラム開発を目指している。研究は、【研究1】助産師の実践で求められる能力・技術項目とレベルの調査【研究2】分娩期シミュレーションのシナリオ・OSCE項目・評価の作成【研究3】OSCE・シミュレーション教育の実施【研究4】OSCE・シミュレーション教育の評価 の4つの研究を段階的に実施する。 本年度は【研究1】助産師の実践で求められる能力・技術項目とレベルの調査実施にむけ、先行文献並びに既存のシミュレーション教育のシナリオから、1)シミュレーション教育でのトレーニング種類の決定、2)インタビューガイドの作成を行った。 1)については、本研究では臨床で遭遇する状況や状態を材料とするため、ノンテクニカルな部分(臨床推論、アセスメント、判断など)の強化を目指すシチュエーションベースド・トレーニングの学習の流れで実施することにした。2)では①臨床で多くであう事例について、②その際の進行の診断に必要な手技ついて、③その際の分娩介助に必要な手技について、④異常発生時の母子への介入に必要な手技について で構成された。今後は2)で作成したインタビューガイドと「助産師教育の技術項目と卒業時の到達度」を参考にした技術項目の到達レベルを用いて助産師からの聞き取り調査を実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度中に助産師へのインタビュー調査を終える予定であったが、対象者の選出や依頼に時間を要してしまいまだ終えられていないため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度中に【研究1】助産師の実践で求められる能力・技術項目とレベルのインタビュー調査を終える予定であるが、テープおこしなどは補助者を雇用し短期間で分析が行えるようにする。その後、【研究2】分娩期シミュレーションのシナリオ・OSCE項目・評価の作成に取り掛かるが、その際はシミュレーションシナリオ経験のある助産師から専門的知識の提供を受けながら実施する予定である。さらにOSCE項目選定やルーブリックを用いた評価表作成では、定期的に検討会をスケジュールし進めていく予定である。
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