研究課題/領域番号 |
23K10114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
狗巻 見和 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (60908797)
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研究分担者 |
田村 彰 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40382353)
井上 みゆき 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (80347351)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 重症心身障害児 / 協働意思決定 / 促進要因 / 重症心身障害児の親 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の小児医療現場では、子どもを取り巻く家族・医療関係者の「対話」が根づいていないことが指摘されている。その理由として、時間がない、人手がないなどであるが、どの場面においても丁寧な対話を重ねることが今後の課題になっている。特に重症心身障害児の場合は、子ども本人が自分の意思を表明できないため親と医療者の対話が重要になる。文献検討の結果、親が求める支援と医療者が必要と考える支援に関する研究がほとんどであった。重要なのは親と医療者が話し合いを重ねて一緒に意思決定していることであり、協働意思決定を促進する要因を明らかにすることで、重症児と親にとって最善の意思決定支援につながると考える。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は重症心身障害をもつ子どもの養育者が子どもの身体変化に伴い気管切開や胃瘻造設を選択する時に医療者と協働意思決定を行う際に影響する要因を明らかにすることである。研究対象者は重症心身障害をもつ子どもの養育者で、既に子どもの気管切開や胃瘻造設の治療を決定した方に質問紙による調査を実施予定である。 2023年度は配布する質問紙の作成をおこなった。質問紙の内容は、申請者の重症心身障害児の成長に伴う身体変化による治療をめぐる親の意思決定支援の文献レビュー(2021)で親が医療者に求めている支援内容を参考にした。また、2022年から申請者が子どもの気管切開および胃瘻造設の治療の意思決定を行った母親10名に子どもの治療決定までの母親に心情や治療決定に関するインタビューの結果を基にして質問紙を作成した。質問への回答は7段階に設定し、より家族の治療選択への考えが数値で測定できるようにした。質問項目には家族の意思決定の要因になる、子どもの体調、相談者の有無、医療者の支援体制などの項目を入れた。作成した質問紙は対象となる母親に質問項目の内容と質問紙の配布と回収方法などを確認した。自宅での介護の合間で回答する可能性もあるため、Webによる質問紙への回答の方が良いという意見を参考にして、質問紙はWebで回答できるものを作成した。 2024年度は作成した質問紙(Web画面)で配布を行い、データ収集の予定にしている。質問紙への回答に協力いただいた参加者に対して謝金を支払い、なるべくデータ数を増やす予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度はデータ収集と分析を実施する予定にしている。
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今後の研究の推進方策 |
8月までにデータ収集を終え、分析を実施する予定にしている。
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