研究課題/領域番号 |
23K10117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 医療創生大学 |
研究代表者 |
古谷 佳由理 医療創生大学, 国際看護学部, 教授 (90222877)
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研究分担者 |
小澤 典子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 講師 (20821408)
平賀 紀子 茨城県立こども病院(小児医療・がん研究センター), 小児医療研究部門, 研究員 (40827581)
齋藤 佑見子 医療創生大学, 国際看護学部, 准教授 (40849296)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヘルスリテラシー / 小児慢性疾患患者 / 自立促進 |
研究開始時の研究の概要 |
小児医療においては、成人移行期患者の自立支援が重要な課題であり、特に健康情報を得て活用する能力、ヘルスリテラシー(Health Literacy;以下「HL」)の獲得は重要である。これまでの我々の研究から、HLを高めることによって対象の自立を促進する一方で、親による成人移行期への支援が困難となっていることが明らかにされている。これらの知見により、患者への自立促進においては親に対する介入の重要性が示唆された。 本研究では、小児慢性疾患患者のHL獲得に向けた親への介入に焦点を当て、成人移行期への看護実践に実用化可能な介入プログラムの構築を目指す。
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研究実績の概要 |
医療の進歩により小児期発症の疾患をもつ患者の多くが成人期を迎えるようになった。成人への移行期における重要な支援のひとつに子どもの自立支援がある が、成人移行がスムーズにいかないという報告は少なくない。その要因の一つが親の子どもへの過保護的なかかわりだと指摘されているため、我々は子どものヘ ルスリテラシー(以下、HL)に見合った保護者の関わり、またHLの獲得を促進する保護者の関わりが必要であると考えている。 これまでの我々の研究結果を踏まえ、慢性疾患を持つ小中学生の親が行っている移行支援内容の実際と必要な援助の明確化を目的に、慢性疾患をもつ小中学生の外来受診に付き添ってきた保護者を対象に無記名質問紙調査を行うために、質問紙調査の内容の検討を行った。 方法としては、海外の先行研究を研究メンバーと熟読し、我が国の医療現状や文化に見合った内容かどうか検討を繰り返した。 疾患による差異や年齢による差異を含め、アンケート調査の実施に向け準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症が5類となったが、医療機関の対応はまちまちであった。 計画では、実際の患者のヒアリングや医療関係者へのヒアリングによる情報を得ながら我が国の背景に見合った内容を検討していく予定であったが、現状では海外の先行研究の検討にとどまっている。
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今後の研究の推進方策 |
連携施設の協力を得ながら、質問紙内容をより洗練させるためのヒアリングを2年目に実施することとなったが、医療機関もコロナ前の状況に戻りつつあるため、質問紙作成を目指す。また、学術集会では小児慢性疾患患者の成人移行に協力的な施設メンバーとも情報共有をし、現状把握に努める。
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