研究課題/領域番号 |
23K10119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
岸田 泰子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (60294237)
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研究分担者 |
久保 恭子 (木村恭子) 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (10320798)
ケニヨン 充子 関東学院大学, 看護学部, 准教授 (90385568)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 月経 / アセスメントツール / セルフケア / 青年期女性 |
研究開始時の研究の概要 |
月経に関する経済損失は多額であると算出され,女性の健康支援は今や社会全体の課題である。中でも月経随伴症状は,ストレスや生活習慣など多元的な要因により出現することから,個々にアセスメントし,セルフケア行動に結び付けることが必要となる。しかしながら既存のアセスメントツールは,項目数が多いうえに煩雑であり,即時性に乏しい。そこで本研究は健診などを利用して迅速かつ簡便に,そして一堂に多数の青年期女性の月経状況をアセスメントおよび受診を必要とする者をスクリーニングできる測定ツールを開発し,非ランダム化比較試験により,セルフケア能力獲得を確実に実践できるプログラム提供の効果を検証する。
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研究実績の概要 |
月経随伴症状は、女性のQuality of LifeおよびQuality of Working をも低下させる一因となっている。月経随伴症状が病的な状態は、ストレスや生活習慣など多元的な要因により出現しているが、症状を認めながらも受診に至らない女性が多く、女性の心理・社会面を含めた統合的な看護支援が必要である。そこで本研究では、青年期女性が自らの月経状況とセルフケアに関して意識することができるアセスメントツールを作成し、また教育的介入を行い、その効果を検証する。 初年度である2023年度は、女子大学生の月経状況やセルフケア行動に関する実態を調査し、アセスメントツール作成のための基礎資料とすることを目的として、これまで行ってきた調査を整理し、データを見直した。 A女子大学に在籍する全員を対象としてウェブ調査を利用し、協力の得られた1,499名のデータを分析した。月経に関しては、月経異常を有する者、月経症状が日常生活に支障のある者が、いずれも4分の1以上存在していることから、月経状況を整えるためのセルフケアができる知識やケアの方法について教育的介入を行う必要性を確認した。 次に月経に関するセルフケア能力を高めるためには、現状の月経対処行動やヘルスリテラシーの状況を確認しておく必要があると考えた。そこで、これらの検討をおこなったところ、月経随伴症状とヘルスリテラシーの高さに関連があることがわかった。すなわち、ヘルスリテラシーの高い者ほど月経随伴症状の心身の症状や月経時の対処行動が多くみられた。また月経周期の異常がある者の方がヘルスリテラシーは低かった。このことから、月経周期のような自覚症状を伴わない異常については放置されかねないとも考えられ、正しいアセスメント能力を身に着けることの必要性が改めて確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度であり、これまでの予備調査を見直し、研究計画全体の目途を立てることができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、次年度尺度作成のための項目の検討について、これまでの調査を元に吟味するとともに、質的調査からの抽出を行い、プレテストを経て作成尺度の精錬を図る。
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