研究課題/領域番号 |
23K10127
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
今田 志保 (佐藤志保) 山形大学, 医学部, 講師 (00512617)
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研究分担者 |
佐藤 裕子 (早川裕子) 山形大学, 医学部, 助教 (10594301)
佐藤 幸子 仙台青葉学院短期大学, 看護学科, 教授 (30299789)
塩飽 仁 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50250808)
種吉 啓子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (80352053)
三上 千佳子 宮城大学, 看護学群, 准教授 (90549990)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 思春期がん患者 / 復学支援 / 自己理解 / 自己表現スキル / 思春期がん / ツール |
研究開始時の研究の概要 |
小児がん患者は,長期入院や合併症の出現に伴い,復学に支障をきたすことが多い。中でも,副作用や生活上の制限に対する友人からの指摘に上手く答えられず,対人関係の問題があげられている。そのため,小児がん患者の復学には,患者自身が病気について理解を深め,自己表現したり周囲に説明するスキルを身に付けることが必要である。しかし,その具体的支援は見当たらない。そこで本研究は,復学を経験する小児がん患者の中でまず思春期を対象とし,自己理解の促進を図る動画ツールと自己表現の促進を図る説明スキルアップ練習帳を組み合わせた「復学支援ツール」の開発を目的とする。
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研究実績の概要 |
小児がん患者は、長期入院や合併症の出現に伴い復学に支障をきたすことが多い。中でも、副作用や生活上の制限に対する友人からの指摘に上手く答えられず、対人関係に問題を抱えていることが課題としてあげられている。そのため、小児がん患者の復学には、患者自身が病気について理解を深め、自己表現したり周囲に説明するスキルを身に付けることが必要であるが、その具体的支援は見当たらない。そこで本研究の目的は、復学を経験する小児がん患者の中でまず思春期を対象とし、思春期がん患者が円滑に復学するための支援に活用できる「復学支援ツール」を開発することである。この「復学支援ツール」は、自己理解の促進を図る動画ツールと自己表現の促進を図る説明スキルアップ練習帳を組み合わせて作成し、その妥当性と活用性を検証する。 本研究の第一段階である自己理解の促進を図る動画ツールの作成にあたり、今年度は、小児がん患者が復学するにあたり対人関係に困難を感じる場面について検討を行った。これまでの先行研究から、小児がん患者の復学にあたり学校や仲間集団における対人関係に困難を感じる場面を抽出し、≪病気の説明に関する場面≫≪集団行動が制限される場面≫≪友達との関係性を作る場面≫≪中傷される場面≫≪配慮される場面≫の5つのカテゴリと17のサブカテゴリを明らかにした。 今後は抽出した場面を基に、思春期がん患者自身が復学において理解しておくべき体調管理や活動制限などに関する内容について解説する動画ツールを作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、小児がん患者が復学するにあたり対人関係に困難を感じる場面について検討を行い、動画ツールの作成を予定していた。これまでの先行研究から、小児がん患者の復学にあたり学校や仲間集団における対人関係に困難を感じる場面を抽出することができ、動画ツールの作成に向けた準備が進められており、おおむね順調に進展していると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研究成果をもとに引き続き、本研究の第一段階である自己理解の促進を図る動画ツールの作成を進める予定である。当初、抽出した場面を基に動画ツールを作成する予定であったが、国内外において様々な復学支援に関するガイドブックがあることから、それらをマッピングして整理した上で、作成した方がよいと考えた。そのため、復学支援で提供している情報に関するスコーピングレビューを行い、内容を整理し、本研究の動画ツールに含めるべき内容を検討した上で、具体的な動画ツールを作成する予定である。 なお、これらは随時、学会等で報告し、論文発表を行っていく。
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