研究課題/領域番号 |
23K10132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
神徳 備子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (40967733)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
岡島 義 東京家政大学, 人文学部, 准教授 (50509867)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 妊娠期 / 産後 / 女性 / パートナー / 不眠症 / メンタルヘルス / CBT-I / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠期から産後は、身体的・精神的な変化により睡眠に問題をきたしやすい。睡眠とメンタルヘルスは双方向性があり、睡眠障害と産後うつとの関連が報告されている。産後うつ対策は喫緊の課題であり、妊娠期やパートナーのメンタルヘルスも注目されてきている。これまで、国内では妊娠期~産後の不眠症患者および不眠症改善の視点からメンタルヘルスにアプローチした研究はない。本研究では、周産期の不眠症とメンタルヘルスへの早期介入を目指すことを目的とし、①妊娠初期~産後の各期の女性とパートナーにおける不眠症およびメンタルヘルスの実態を明らかにし、②不眠症のための認知行動療法を妊娠期に行うことによる効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究は、妊娠期の女性とパートナーの不眠症およびメンタルヘルスへの早期介入および介入方法を検討するため、①妊娠各期(初期・中期・末期)および産後(1カ月・4か月)の5時点における、女性とパートナーの不眠症有病率とうつ病有病率、各時期の特徴を明らかにすること、②妊娠期に行う不眠症のためのデジタル認知行動療法が、妊娠期~産後の不眠症とメンタルヘルスにどのような影響を与えるかを検証することを目的としている。2023年度は横断研究を実施し、妊娠初期・中期・末期、産後1か月・産後4か月の計5時点における女性とパートナーの不眠症有病率とメンタルヘルスの実態調査を行った。現在データ収集は完了し、妊娠期の女性148名、男性109名(104組)、産後の女性176名、男性129名(120組)のデータを分析中である。妊娠期と産後の不眠症軽度以上(AIS6点以上)の有病率は、女性では妊娠末期(58.5%)と産後1か月(68.4%)で高く、男性では産後4か月(38.4%)が最も高い結果となった。今後は不眠症と周産期メンタルヘルスとの関連、女性とパートナー間での関連について分析する予定である。また、この結果をもとに介入研究を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
横断調査における対象者のリクルートおよびデータ収集は完了している。不眠症とメンタルヘルスの関連および女性とパートナーとの関連については分析を進め、2024年度に論文を完成させる予定である。現在、不眠症のための認知行動療法(デジタル版)「NECパーソナル睡眠コーチ」を使用した介入研究について研究計画書を作成し、研究倫理審査の承認を得ている。2024年度は対象者のリクルートおよびデータ収集を行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
妊娠期~産後の女性とパートナーにおける不眠症とメンタルヘルスの関連については分析を進めていく。2024年度は、不眠症のための認知行動療法(デジタル版)「NECパーソナル睡眠コーチ」を使用した介入研究を計画している。研究協力施設との調整および対象者のリクルート、データ収集を行う予定である。
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