研究課題/領域番号 |
23K10158
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
須永 康代 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00444935)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 産後女性 / 腹筋群 / 腹直筋離開 / 超音波エラストグラフィ / 産後 / 超音波画像 / 腹壁機能 / 姿勢制御 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠中の子宮増大に伴い腹筋群は薄く引き伸ばされ,腹壁は脆弱化する.腹直筋離開は伸張負荷を受けた結果として妊産婦で高頻度に発症するが,腹直筋を含む腹筋群は姿勢の制御や保持における体幹の安定化機能を有していることから,産後は動的安定性が低下することが危惧される. 本研究では,腹筋群の輝度や硬度評価により筋腱組織の質的解析を行い産後の腹壁機能を詳細に検討するとともに,動作時における姿勢制御因子の動態に関する運動学的・力学的解析により,動的安定性や姿勢制御戦略にもたらす影響について解明し,産後の身体機能変化の実態に即した機能障害の予防・改善のための新たな運動プログラム確立のための基礎データとする.
|
研究実績の概要 |
2023年度は,主にコントロール群として未経産女性を対象として,超音波画像診断装置を用いた腹筋群の画像解析および三次元動作解析装置を用いた動作の計測・解析を行い基礎データを得ることを計画していた.また,産後女性においても準備が整った段階でリクルートを開始し,同様の計測を進める予定であったが,所属機関において当該研究で使用予定であった超音波画像診断装置の更新が生じたため,機器の検討および選定を中心に行った.選定においては,広く研究で使用されており,組織の硬度を定量的に測定可能なシェアウェーブエラストグラフィ機能を有した超音波画像診断装置を検討し,選定・導入に至った.当該機器の使用により,より信頼性の高い計測・解析およびデータの提示が可能となった. さらに,産後女性においては,腹筋群の中でも特に腹直筋の構造的・機能的変化が著しいことを想定し,超音波画像の撮像に関して予備実験的に計測を実施した.腹直筋白線間距離が増加した産後女性では,白線部分と左右筋腹を同一画面上に捉えることが困難となる可能性が考えられ,パノラマ画像の計測および解析の方法についても検討を行った. 上記計測機器の検討・選定,研究手法の検討とあわせて,リクルートに難渋することが想定される産後の対象者の確保に関しては,近隣の医療機関内産婦人科にて産後1か月健診を受診した女性に対しリクルートを行うことですでに準備ができており,すぐに実施可能である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該研究において使用予定であった所属機関所有の超音波画像診断装置が更新となったため,新たな機器の選定の必要があり,検討・導入に時間を要した.
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は,2023年度中に実施予定であった未経産女性に対する腹筋群の超音波エラストグラフィによる計測・解析,および三次元動作解析装置を用いた動作の解析を実施するとともに,産後女性においても同様の計測・解析を実施する予定である.
|