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育児と介護のダブルケアラーが夫婦協働でケア力を高める健康支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K10164
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関帝京大学

研究代表者

寺田 由紀子  帝京大学, 助産学専攻科, 講師 (40738019)

研究分担者 吉沢 豊予子  関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (80281252)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードダブルケア / ケアリング・マスキュリニティ / 育児と介護 / ジェンダー平等 / 健康教育 / 妊娠期 / 更年期 / 男性のセルフケア
研究開始時の研究の概要

日本において少子高齢化とともに出産の高齢化が進み、親の介護と未就学児の育児が同時に進行する「ダブルケア」を行う者が増加している。本研究は、ダブルケア(育児と介護)を行う夫婦の、とりわけ男性側のケアへの参画を高める要因(ケアリング・マスキュリニティ)に着目しつつ、夫婦協働のもと育児や介護を行い、家族形成期や更年期の健康を保つ支援プログラムの開発を目的とする。方法としてインタビューによる質的調査でダブルケアラーに特徴的な健康課題とその支援を検討する示唆を得た上で、それらをもとに質問紙を作成し、実態調査を行う。得られた結果を基に夫婦向け妊娠期と更年期の健康支援プログラムの開発を行う。

研究実績の概要

日本において少子高齢化とともに出産の高齢化が進み、親の介護と未就学児の育児が同時に進行する「ダブルケア」を行う者が増加している。ダブルケアは、狭義では育児と介護の重なりを示す日本で作られた用語である(広義のダブルケアもある)。海外では「Sandwich Generation」という言葉で知られており、研究が進められている。そのため、今年度は、先行研究として、「サンドウィッチ世代(ダブルケア世代)の健康に影響を与える要因に関する文献検討」を行い、学会発表を行った。男女ともにメンタルヘルスに関する課題もあるが、男性と女性では健康に与える結果が違う研究もあった。具体的には、介護している子育て中の女性は精神的健康に悪影響があるものの身体的健康は良好であり、男性の場合は身体的健康に悪影響があるなど、男女で健康に及ぼす影響に差がみられた。子育てが介護負担を軽減するという海外の研究結果もあったことから、日本におけるダブルケア(育児と介護)と健康に関する研究を男女別に行う意義は大きいと考える。
19K11098の研究になるが、ケアリング・マスキュリニティがセルフケアと男性の身体的健康・精神的健康に与える影響は、国際学会ICNにて発表した。本研究結果によると、ケアリング・マスキュリニティの下位尺度「支配の拒絶」が、身体的健康にも精神的健康にも直接影響を与えていた。男性性に特徴的な支配を拒絶することが、健康にも良い影響を与えることが示唆され、本研究課題にもこの結果を適応させる所存である。
ダブルケアラーへのヒアリングなどにより、育児や介護、家事にかかる負担は女性に大きく、更年期とダブルケアが重なるケースが多いことから、女性の健康に対する研究がより必要であると考え、研究計画を立てている。2024年度の実施を目指して準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は、他の科研費課題に関する研究も行っていたためである。その課題もダブルケアに関するものであり、本課題にも共通している。また、本研究課題の研究遂行にあたり、更年期女性を対象とし、複数の大学のと共同研究を行うつもりで調整を図り、準備を進めていたが、諸事情あり、現在は新たな方策を検討している最中である。しかしながら、研究の基盤となる文献検討は完了し、学会発表も行ったため、当初の予定通り、更年期女性を対象とした研究を進めていく。

今後の研究の推進方策

ダブルケアラー男性の健康に関する研究には、19K11098における研究で開発した「ケアリング・マスキュリニティ」尺度を用いて、新しい男性性であるケアリング・マスキュリニティが、育児と介護という2つのケア実践にどのように繋がっているかを明らかにする。また、19K11098の研究で行った、ケアリング・マスキュリニティがセルフケアとダブルケアラー男性の健康にどのような影響を与えているかを調査する。
ダブルケアラー女性の健康に関する研究は、更年期女性に対して、ダブルケアを担うことがセルフケアにどのような影響を与えるか、調査を行いたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] サンドウィッチ世代(ダブルケア世代)の健康に影響を与える要因に関する文献検討2023

    • 著者名/発表者名
      寺田由紀子,吉沢豊予子
    • 学会等名
      第43回日本看護科学学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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