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母子接触時の母親の唾液オキシトシン反応性による新たな産後うつバイオマーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K10174
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

南 香奈  金沢大学, 保健学系, 助教 (30819389)

研究分担者 辻 知陽  金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (00523490)
東田 陽博  金沢大学, 子どものこころの発達研究センター, 協力研究員 (30093066)
鏡 真美 (関塚真美)  金沢大学, 保健学系, 教授 (60334786)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードオキシトシン / 唾液 / 母親 / 産後うつ
研究開始時の研究の概要

COVID-19の影響などにより、近年母親の産後うつの増加が懸念されている。本研究は、母子の直接的な触れ合いや、子どものビデオを視聴するなど、母子の相互作用時の母親の唾液オキシトシン反応性と産後うつなどのメンタルヘルスとの関連を検証する。これまで産後うつのスクリーニングはエジンバラ産後うつ自己評価表(EPDS)を用いた主観的評価によるものが主流であったが、本研究結果は、生態指標を用いた新たなスクリーニングシステムの構築に役立つことが期待される。

研究実績の概要

本研究の目的は、授乳や子どもとの触れ合いなど母子の相互作用時の母親の唾液オキシトシン反応性と産後うつなどのメンタルヘルスとの関連を検証することである。
令和5年度は、第1段階として授乳による唾液オキシトシン濃度の変化と母親のメンタルヘルスとの関連を検証した。
産後1か月~12か月までの母乳育児を行っている母親に対し、授乳前・中・後で唾液採取を行い、唾液オキシトシン濃度を測定した。また、実験開始前に母親のメンタルヘルスに関する質問紙調査[エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)、状態-特性不安尺度(STAI)、心理的ストレス反応測定尺度(SRS-18)、赤ちゃんへの気持ち質問票]を行った。唾液オキシトシンの測定はOT-ELISA kit (Enzo)を用いて既定の手順に沿って行った。
研究参加者の平均年齢は33.1±4.23歳であった(初産婦15名、経産婦46名)。唾液オキシトシンの平均値は<1>105.5±92.3 pg/ml 、<2>138.2±110.8 pg/ml、<3>116.5 ± 98.9 pg/ml、<4>114.1± 85.2 pg/mlであり、授乳前と比較して授乳中に有意に上昇した(p < 0.01)。また、授乳中の唾液オキシトシンの上昇率とEPDS、STAI(State-Anxiety)との間に有意な負の相関を認めた(EPDS:r = -0.583, p < 0.01)(STAI(State-Anxiety):r = -0.556, p < 0.01)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでの先行研究において実験プロトコールや唾液採取のタイムコースがある程度確立していたため、スムーズに着手することが出来た。
また、研究協力施設からの多大なサポートにより研究参加者のリクルートが順調に進んだ。

今後の研究の推進方策

産後の月齢によって母乳育児の状況が大きく異なるため、細分化して分析を進める必要性がある。分析結果によっては研究参加者を増やすなどの対応を行っていく。
今後は、子どもとの触れ合いなどの情動刺激に対する母親の唾液オキシトシンの反応性、およびメンタルヘルスとの関連を検証する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 授乳による母親の唾液オキシトシン濃度の変化とメンタルヘルスとの関連2023

    • 著者名/発表者名
      南香奈,鏡真美
    • 学会等名
      第64回日本母性衛生学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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