研究課題/領域番号 |
23K10178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
長友 恵莉 (田代恵莉) 九州大学, 医学研究院, 助教 (20893431)
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研究分担者 |
植木 慎悟 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10779218)
宮田 潤子 (秋吉潤子) 九州大学, 医学研究院, 講師 (20380412)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 予防接種 / 抑制 / 小児 / 看護師 / 痛み / 対処行動 / 注射 / 行動観察 / 子ども / 小児看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
看護師は子どもの予防接種時に抑制すべきか否かの判断に迫られるが、その明確な基準はない。本研究では、①:文献レビューし、看護師が抑制を判断するための影響要因について明らかにする、②:面接調査・行動観察調査で子どもの行動パターンと看護師が行う抑制方法のパターン、その看護師の抑制の判断の意図を明らかにする、③:子どものパターンに応じた看護師の抑制する基準を明らかにする、④子どもの予防接種時の抑制経験に対する否定的・好意的感情と医療者への要望を明らかにし、子どもの最善の利益を最大限配慮しつつ行動や環境による抑制の必要性を数的な臨床推論のプロセスを構築することを目的とする。
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研究実績の概要 |
予防接種を受ける2歳から7歳の子どもの予防接種時の痛みに関連する要因を明らかにすることを目的に、倫理審査を経て3つの小児科外来施設にてデータ収集を行った。研究方法は、予防接種に来院した代諾者(保護者)への説明と子どもへのインフォームド・アセントを行うことで同意を取得し、待合室での質問紙調査と、診察室での子どもの行動観察を行った。質問紙では子どもの属性や気質(EASI)等を問い、予防接種前までの対処行動(CCSC-IP)と予防接種時の行動(FLACC)を参考に作成した行動チェックシートを用い観察した。3施設で247名の研究対象者のデータが収集でき、そのうち228名を分析対象としている。現在は、予防接種前までの対処行動と予防接種時の行動との関連を明らかにするため、分析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
早い段階で研究協力施設の選定を行ったため、複数施設で実施することができた。また、計画的に予定を組むことで、予防接種の実施が多い時期にデータを収集することができ、多くのデータを収集することができた。そのため、今年度実施予定としていた行動観察に関するデータの収集を終えることができ、順調に進行できている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度得たデータをもとに、まずは、予防接種前までの対処行動と予防接種時の行動との関連についての論文を投稿する予定である。また、看護師への面接調査を実施し、看護師側の判断の基準を明らかにし、予防接種時に抑制(固定)をするか否の臨床推論についてのアンケート調査に向けて分析を努めることとする。
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