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慢性疾患のある子どもが災害に備える力を高めるための看護支援ツールの実装化

研究課題

研究課題/領域番号 23K10187
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関常磐大学

研究代表者

沼口 知恵子  常磐大学, 看護学部, 教授 (50381421)

研究分担者 加藤 令子  関西医科大学, 看護学部, 教授 (70404902)
小室 佳文  東京医科大学, 医学部, 教授 (20233067)
原 朱美  神戸市看護大学, 看護学部, 特任准教授 (70613800)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード慢性疾患の子ども / 災害への備え / 看護支援ツール / 実装化
研究開始時の研究の概要

本研究は、慢性疾患のある子どもが自然災害発生時においても、自分の健康を維持・管理することができるよう、看護師が支援するためのツールの実装化を目的としている。支援ツールは、研究者らが基盤研究C「医療を必要とする子どもの災害に備える力を高めるための支援ツール開発」(課題番号:16K12153)」にて開発したものを基盤とし、本研究では、より多くの子どもたちへの長期間の導入を行い、効果的な活用法を明確にしたうえで、実装化する。
初年度に、全国の医療機関の実態調査及び研究協力依頼を行う。次年度以降は、協力施設でツールを用いた介入研究を実施。効果的な活用法を明確にした上で、看護支援ツールを実装化する。

研究実績の概要

2023年度は、全国の子どもを対象とした外来を持つ医療機関に対し、慢性疾患の子どもが自然災害発生時に自分の健康の維持・管理ができるような支援の有無、支援ニーズ、看護師の認識について調査を実施した。
調査対象は、日本小児総合医療施設協議会会員となっている医療施設、全国の大学病院と小児専門病院564施設とした。各医療機関に調査を郵送し、127の返送を得た(回収率23.0%)。
回答があった医療施設の種類は、総合病院59%、大学病院29.5%、小児専門病院6.4%、診療所2.6%、その他であった。慢性疾患の子ども自身が災害に備える必要性は全員があると回答したが、研究者らが抽出した災害時に子ども自身に必要な9つの力のうち、「体調を整える」「物品がない時の対応方法がわかる」については、ほかの力に比べ、必要であると回答する割合が低く、5割程度であった。また、実際に子ども自身に援助をしている割合は4割未満であり、衛生材料のストックについて説明する、災害時の物品の再利用についての説明、災害時の連絡先の確認、病気に対する理解の確認、自己注射の練習などの実施が報告された。援助していない理由としては、時間の確保の難しさ、マンパワーの不足、どのような援助が必要かわからない、親に介入しているなどが挙げられた。
アンケート調査と共に回答を求めた、今後の介入調査に向けての情報提供に関する希望については、30施設から希望があった。上記のアンケート調査の結果を踏まえ、次年度の介入研究に向けて準備を進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は、国内の小児外来を有する医療施設へのアンケート調査の実施を計画していた。倫理審査等の準備に時間を要したが、年度内にアンケート調査を実施し、アンケートの回収が完了し、進捗としては、順調であると判断した。

今後の研究の推進方策

2024年度は、介入研究の準備として、倫理審査を受診し、そのうえで介入研究に関する情報提供を希望した施設に研究協力依頼を送付し、協力者を募り、介入を開始する。介入協力施設においてもそれぞれ倫理審査が必要になることが予想され、時間を要する可能性があるが、必要な手続きであるため、なるべく早急に進められるよう準備を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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