研究課題/領域番号 |
23K10189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
ケニヨン 充子 関東学院大学, 看護学部, 教授 (90385568)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Highs状態 / 産後の女性 / Highsスケール / 産後うつ / 産後早期 / 日本語版Highsスケール |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①Gloverら(1994)が開発した“The Highs”をもとに、日本語版「Highs」スケールを開発する。②開発したスケールを用いて、「Highs」状態の実態とそれに関連する産科学的要因や個人属性、産後うつとの関連性について明らかにすることを目的とする。本研究の成果としては、簡便かつ速やかに「Highs」状態をスクリーニングできるようになる。さらに、これまで見過ごされていた日本人の産後の女性の「Highs」状態の実態や関連因子が明らかになることで、ハイリスクな褥婦のスクリーニングが可能となり早期の介入が可能となることが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、Gloverが開発した“The Highs”をもとに、日本語版Highsスケールを開発することである。さらに、開発したスケールを用いて、Highs状態の実態とそれに関連する産科学的要因や個人属性、産後うつとの関連性について明らかにすることである。 2023年度は、日本語版”Highs”スケール開発のため日本語版への翻訳を行った。開発者に連絡し、日本語版Highsスケール翻訳の許可を得た。現在、原版から日本語への翻訳(順翻訳)を行っているところである。今後は、順翻訳したものを調整、逆翻訳を行い、原版開発者へ逆翻訳のレビューと確認を得る予定である。 さらに、同時並行して本研究テーマである産後の“Highs”状態について、看護学、医学、精神医学、臨床心理学、心理学の学問領域でどのように報告されているか、文献検討を行っている。データベースは、医学中央雑誌web版とCiNii Articles、メディカルオンライン、MEDLINEとPubMed、CINAHLを使用し海外文献および日本文献を検索した。Highs状態について書かれた論文、日本語文献9文献、英語文献44文献の計53文献を抽出した。現在は、Highs状態をどのように定義されているか、Highsという概念の使用方法、スケールについてまとめ、各論文について分析している。 2024年度には、文献検討結果を論文執筆し、総説論文として公表する。さらに、Highsスケールの日本語版スケールの日本語版翻訳を完了し、予備調査を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度所属が変更となり、研究環境の整備や大学業務に慣れることに時間が費やされた。そのため、当初予定していた研究計画を遂行することが難しかった。 現時点では、「Highs」に関する先行論文をまとめるため、文献検討を行っている。また、“The Highs”の開発者であるGloverへの日本語版スケール開発の許諾を得た。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、文献検討したものをまとめ、総説論文を執筆し公表する予定である。また、順翻訳以降の作業を行い、Highsスケールの日本語版スケールを作成する。その間に、所属機関の倫理審査委員会へ倫理申請を行い、予備調査には、褥婦や助産師への依頼を必要とするため準備を行う。 予備調査の結果から、日本語版スケールを最終的に見直し、日本語版“Highs”スケールを完成させる。スケール開発については、関連学会で経過を報告する。
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