研究課題/領域番号 |
23K10193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
但馬 まり子 摂南大学, 看護学部, 准教授 (30636113)
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研究分担者 |
矢野 浩二朗 大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (10612442)
井田 歩美 摂南大学, 看護学部, 教授 (70549203)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 助産診断能力 / VR教材 / 助産師教育 / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
助産師教育において、助産診断能力の育成は重点を置く教育内容である。分娩期の助産診断能力は母児の生命に関わり、瞬時に判断することが要求される。また母児の安全性を最優先に、産婦と家族に満足である分娩となるよう的確な助産診断が期待される。しかし、近年出産数の減少、COVID-19による実習の制限など、実際の分娩期の状況のイメージ化が難しく、効率的な学習が必要とされている。本研究の目的は、助産診断能力育成に、VR教材【実写VRコンテンツ】を用いた教育プログラムを作成することである。教育プログラムの作成、シナリオ作成、VRコンテンツ制作、VR教材を用いた講義の実施、評価と進め、VR教材の一般化を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、助産診断能力育成にVR教材を用いた教育プログラムを作成することである。令和5年度の研究計画は、シナリオ内容の見直しとVRの撮影・編集を計画していた。令和5年度の研究進捗状況は、360度カメラを用いて本番撮影前に、演習場面の撮影を何度か行い、試し撮影を実施した。カメラを置く位置や角度等を検討した。シナリオの検討が長引き本番撮影が計画通りに実施できていない。 シナリオに関しては再度見直し、場面設定に関して、①できるだけ現実に即したリアリティのある場面の再現 ②学生が実施した診断を想起できる内容を盛り込む ③VRの場面から産婦の思いや辛さに思いが向けられるような場面など①~③に関して見直しを行った結果、さらなる検討が必要となった。シナリオの内容が何よりも重要であり、再度研究者間で見直しを実施し、よりよい内容に仕上げていく予定である。 一方、VR教材活用時にどの程度診断能力が獲得できたのかを評価する指標が必要と考え、評価するための評価表を作成した。評価表はルーブリック評価を採用し、評価指標はタナーの臨床判断能力(気づき、解釈、反応、省察)を参考に評価規準は大項目5項目、小項目11項目であり、評価基準をA(自立)B(半自立)C(能力獲得途上)D(初学者)とした。研究者の所属している教育施設の助産師学生7名に使用した。使用方法は分娩介助3例目から8例目までの分娩時臨床判断能力について1例毎に初期診断時と分娩第1期活動期の2場面を振り返り評価した。学生が評価した結果は現在データを整理中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シナリオの見直しに時間がかかり、本番撮影が計画通りにできていない。シナリオ内に教育効果をどのように埋め込んでいくと効果的かの検討に時間を要している。詳細としては場面の時間の長さ、何を学習させたいのかの明確性、どこに教育効果を入れるのかを再検討する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究推進方策として、令和6年度前半は、シナリオの完成を目指す。8月にはVR撮影を実施し、後半には共同研究者に編集を依頼する。3月には当初予定している助産診断学習が終了した助産師学生数名に研究協力を依頼し、VR教材の試作版を視聴してもらい、評価を得る。
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