研究課題/領域番号 |
23K10211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
篠原 彩 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教 (10816929)
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研究分担者 |
桑野 紀子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (30550925)
川崎 涼子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (30437826)
大西 眞由美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (60315687)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 女性 / 外国人労働者 / 監理団体担当者 / 実習指導者 / 健康支援 / コンピテンシー / 技能実習生 / 健康 / 多文化共生 |
研究開始時の研究の概要 |
女性技能実習生を担当する監理団体担当者や実習指導者(以下、担当者等)は行政との連携機会が少なく、健康支援が個人の努力や経験の上に成り立っている現状である。本研究の目的は、女性技能実習生担当者等の健康支援をコンピテンスとして捉え、健康支援コンピテンスを醸成できるプログラムを構築することである。そのため、担当者等の健康支援コンピテンス評価尺度を開発し、アクションリサーチの手法を用いて担当者等や自治体関係者とともに健康支援に関する情報共有会を実施して、健康支援コンピテンスの醸成を試みる。得られた結果を基に女性技能実習生担当者等の健康支援コンピテンス醸成プログラムを作成する。
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研究実績の概要 |
46項目からなる女性外国人労働者への健康支援に関する担当者等のコンピテンシー評価尺度原案の妥当性・信頼性を検討するため、九州・沖縄の監理団体担当者等を対象に予備調査を行った。項目分析および探索的因子分析の結果、35項目が精選された。さらに九州・沖縄を除く全国調査を行い、項目分析、探索的因子分析および確証的因子分析の結果、22項目が精選された。22項目は3つの因子に分かれ、それぞれ「人材育成を通した健康支援」「文化への理解を踏まえた健康支援」「女性労働者としての疾病予防・健康増進に対する支援」と命名した。また作成した評価尺度は、異文化感受性得点:Intercultural Sensitivity Scale(ISS)、Health oriented Leadership Staff-Care valueと有意な関連が認められ、併存妥当性も確認できた。 さらに、予備調査で得られた結果をもとに分析を行ったところ、異文化感受性得点(ISS)と健康志向のリーダーシップ(HoL Staff-Care value)は有意な関連が認められ、担当者等の年齢などの属性項目との関連を調べたところ、実習生の母国への訪問が異文化感受性の醸成に寄与していることが考えられた。実習生への対応に関する研修への参加の有無との関連は見られなかった。これは研修の多くが制度に関する内容であることが要因と考えられた。また、異文化感受性の高い担当者は、実習生の健康に配慮する意識を持っていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、妥当性・信頼性の検証を行い評価尺度を開発できたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後、作成した評価尺度の有用性を検証予定である。さらに活用方法について検討し、当初計画していたアクションリサーチ手法を用いた情報共有会を実施して、担当者等のコンピテンシー得点の比較調査を行う。
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