研究課題/領域番号 |
23K10214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 桐生大学 |
研究代表者 |
間戸 美恵 桐生大学, 医療保健学部, 准教授 (20868294)
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研究分担者 |
塚崎 恵子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20240236)
黒岩 あゆみ 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (20988563)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 連携支援 / 保健師 / 養護教諭 / 不登校 / ひきこもり / 支援システム |
研究開始時の研究の概要 |
不登校や青年期のひきこもりは増加の一途を辿っている。学校生活や社会生活に困難を抱えるリスクの高い子供や家庭を早期に把握し、必要な支援を切れ目なく提供することが重要である。本研究は、心の健康問題をもつ子供や若者の支援における、就学を契機とする地域保健から学校保健への繋ぎと、学齢期から社会生活への移行を機とする学校保健から地域保健への繋ぎに着目して、地域保健と学校保健の担い手の連携支援の実態と課題と地域別の特徴を明らかにし、さらに支援活動に影響する要因を明らかにする。研究成果に基づき、両者の連携による切れ目ない新たな支援システムを構築し、その普及を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、心の健康問題をもつ学齢期の子供や若者を対象とした地域保健と学校保健の連携による切れ目ない新たな支援システムの構築を目指すものであり、研究は3段階で実施する。第1段階は、担い手としての保健師と養護教諭約10名に、半構造的インタビュー調査を行い、両者の連携による支援の現状と課題に関する担い手の認識を明らかにする。次に第2段階として、第1段階の研究結果から得た知見に基づいて、両者の連携支援の実態と、個人・システム・環境レベルで捉えた課題に関する調査項目を作成する。そして、全国の保健機関及び公立学校から地域と機関(または学校種)を考慮して層化無作為抽出した計3,000名の保健師及び養護教諭を対象として、質問紙調査を行う。第3段階は、これらの研究成果に基づいて、地域保健と学校保健の担い手の連携による支援活動を促進するための新たな支援システムについて検討し、その普及を目指す。 本研究課題は前年度の2022年より着手しており、A県において研究協力の同意を得た保健師10名と養護教諭8名に半構造的インタビュー調査を実施した。今年度は引き続き研究の第1段階にあたり、前年度の調査で蓄積した18名の音声データの文字起こし及び質的記述的分析を行った。分析結果の厳密性を確保するために研究者間の検討を継続して行い、さらに調査対象者のうち数名に結果の内容に関するメンバーチェッキングを依頼し、妥当との回答を得た。分析は職種ごとに行い、現在は養護教諭8名のデータ分析が終了し、結果の公表に向けて準備を進めている。また、保健師10名のデータの分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度は、研究の第1段階としてデータの質的記述的分析を行い、研究結果をまとめて公表するとともに調査対象者への結果報告を行い、さらに研究の第2段階の質問紙調査に向けて、調査項目の作成と調査対象者を抽出する計画であった。インタビュー調査で得た音声データの文字起こしと分析の過程は、地域保健または学校保健の担い手としての連携支援の現状と課題に関わる認識や経験について、対象者の語りの意図や文脈を慎重にくみ取りながら正確に文字起こしを行い、着実に分析・検討を進め、第2段階の研究に繋げていく必要があると考えた。そのため、当初予定した以上に逐語録の作成と、続いて行う質的記述的分析に時間を要しており、本研究の進捗状況は計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
第1段階の調査で得られたデータの分析を進める。研究成果をまとめて学会発表等で公表するとともに、調査対象者への結果報告を行う。次に研究の第2段階として、第1段階の研究の知見と先行研究の結果等に基づいて、地域保健と学校保健の連携による支援の現状と課題に関する調査項目を作成し、全国から層化無作為抽出した計3,000名の保健師及び養護教諭に郵送法による質問紙調査を行う。調査時期は、研究の進捗状況をふまえて2024年度後半の実施を計画し、準備を進める。得られたデータを統計的に分析して、全国の実態と課題とその地域別の特徴、支援活動に影響する要因を明らかにする。第1段階と第2段階の研究成果に基づいて、地域保健と学校保健の担い手の連携による支援活動を促進するための新たな支援システムの構築について検討する。新システムをまとめたパンフレットを作成して、学会や地域の報告会等で発信する。また、研究成果は国内外の学会と学術雑誌に発表して広く普及を目指す。
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