研究課題/領域番号 |
23K10218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 豊橋創造大学 |
研究代表者 |
西澤 和義 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (20767165)
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研究分担者 |
本田 育美 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30273204)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 嚥下障害 / 臨床判断 / 診断指標 / 看護診断 |
研究開始時の研究の概要 |
日本では,嚥下障害をもつ高齢者の増加が見込まれ,看護師には嚥下障害の正確な臨床判断が求められる.臨床判断には,嚥下障害を示す症状・徴候,すなわち診断指標が必要である.しかし,看護師が嚥下障害を臨床判断するための診断指標の検証は十分されていない.そのため,嚥下障害の専門家でない一般看護師でも,正確な嚥下障害の臨床判断を導くことができる診断指標の開発が必要である. 本研究では,研究者がこれまで検証してきた診断指標を,一般看護師が観察でき,かつ嚥下障害を正確に予測できる診断指標に発展させることを目的とする. 本研究結果により,一般看護師も患者の嚥下障害を正確に臨床判断し,早期に介入できることにつながる.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,嚥下障害の専門家でない一般看護師も,正確な嚥下障害の臨床判断を導くことができる指標を検討することである.そこで,2023年度は【判断指標の精選】と【臨床的検証の実施】に取り組んだ. 【判断指標の精選】 嚥下障害の臨床判断に用いるツール及び指標は多く存在するため,まず本研究で取り組むべき指標について再検討した.そして,摂食嚥下障害に関する先行研究,診療・介入の現状,看護師に求められる役割をふまえ,看護師が嚥下障害患者の食事中の嚥下の安全性(誤嚥・咽頭残留)を判断するための指標に関するエビデンスがまだ不足していると考えた.そこで,研究者が以前に摂食・嚥下障害看護認定看護師を対象に行った研究で得られた,嚥下障害を表す診断指標63項目から食事中の誤嚥・咽頭残留の判断に用いることができる指標を精選・統合し,13項目の判断指標を作成した.この作成は,摂食・嚥下障害看護認定看護師、嚥下障害診療及び研究をしている医師からスーパーバイズを受けて作成した. 【臨床的検証の実施】 13項目の指標が嚥下障害患者の誤嚥・咽頭残留の程度とどの程度関連しているか検証するための観察研究を計画した.研究には,摂食嚥下障害診療及びリハビリテーションを実施しており,摂食・嚥下障害看護認定看護師も在籍する医療機関のご協力を得ることができた.研究実施に必要となる倫理審査委員会の承認を受け,2024年より研究を開始することができ,現在進行中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初より予定していた指標の精選・統合を終えることができ、2023年度中に指標の臨床的検証研究を開始することができたため,おおむね順調に進行している.今後も予定通り進行できるよう共同研究機関と連携して,取り組んでいく.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は,2023年度より開始している指標の臨床的検証研究に共同研究機関と連携して,目標症例数70例のデータ収集ができるよう継続的に取り組む予定である。データ収集と並行して,データ解析を実施していく予定である.
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