研究課題/領域番号 |
23K10230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
岡本 名珠子 岐阜大学, 医学部, 助教 (80805698)
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研究分担者 |
纐纈 朋弥 岐阜大学, 医学部, 教授 (40457114)
小林 和成 岐阜大学, 医学部, 准教授 (70341815)
西田 友子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (70621762)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 地域在住高齢者 / ライフイベント / 被援助志向性 / 援助要請行動 / セルフ・ネグレクト / 保健師活動 / 予防的介入 |
研究開始時の研究の概要 |
自治体においては、地域に潜在する支援が必要な状態にある高齢者(以下、潜在的要支援高齢者)の把握が課題であり、行政の分野横断による把握・予防的介入が重要である(岡本ら, 2022)。また、高齢者のセルフ・ネグレクトの予防的介入時期は、危機的ライフイベント直後が最適であり、情緒的サポート、社会参加の促進が重要であるとされている(鄭, 2018)。 本研究は、市町村、地域包括、居宅介護支援事業所職員(以下、支援者)が認識する高齢 者の健康・生活へのライフイベントの影響、介入の必要性の認識、介入の現状および分野横 断的取り組みの実際を明らかにし、潜在的要支援高齢者の把握・予防的介入方法開発を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、潜在的要支援高齢者の把握・予防的介入構築の一助とするため、高齢者の生活・健康へのライフイベントの影響を明らかにし、予防的介入、分野横断的取り組みの実際を検討することを目的としている。4年計画の初年度である2023年度は、次の取り組みを行なった。1)高齢期におけるライフイベントとその影響に関する研究報告を収集・精読した。また、潜在的要支援高齢者を把握するために、ハイリスク群の特徴を明らかにする必要があるため、援助を求めようとする認知的枠組みである「被援助志向性」への影響を及ぼすライフイベントに着目する必要があると考えた。文献検討により、地域在住高齢者の被援助志向性に影響を及ぼす個人の属性やライフイベントの特徴を明らかにし、その特徴から早期把握・予防的介入方策の検討を行った。2)ケアマネジャー等の高齢者の支援者が地域在住高齢者の健康・生活に影響があると捉えるライフイベント、および予防的介入の必要性の認識、予防的介入の取り組みの現状と課題を明らかにするため、量的研究を計画している。そのため、自治体による公表済み資料の収集を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究の取り組みについては、概ね計画通り進行している。一方で、研究成果発表については、遅れが生じている。その理由として、本研究結果を公表するため学会への出席を予定していたが、公務の関係上スケジュールが合わず、出席できなかったためであり、成果公表を2年目である2024年度に行うことになった。
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今後の研究の推進方策 |
文献検討について、キーワードの「被援助志向性 and 高齢者」「援助要請行動 and 高齢者」では研究が少なく、十分な量の文献が不足している。類似概念の検討や、海外文献の分析など、研究分担者との協力の上、理論的概念や現状と課題をさらに深く概観する必要がある。また、量的研究の実施に向け、より研究目的達成に叶う質問紙の作成に注力する予定である。
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