研究課題/領域番号 |
23K10236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
金田 明子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (30848643)
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研究分担者 |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ケアマネジメント / 超高齢者 / 地域包括ケアシステム / エンド・オブ・ライフ / 高齢者 / 質 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国は今後、超高齢多死社会へ向かう。自宅療養を希望する高齢者の割合は年齢に比例して増加するが、超高齢者においては特に病院死が多い。地域包括ケアシステムでは社会資源を適切に運用するケアマネジメントが要となる。超高齢者へは、身体脆弱性や機能低下に伴って生じる医療面・生活面のニーズや高齢家族のニーズも踏まえる必要がある。本研究では、超高齢者を地域で支えることに向けたケアマネジメント実践尺度を開発する。
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研究実績の概要 |
わが国は、今後2035年にかけて急速に超高齢者(85歳以上の高齢者)が増加し、超高齢多死社会へと向かう。人生の最期を過ごす場として自宅を希望する高齢者の割合は年齢に比例して増加するが、超高齢者においては特に病院死が多い現状である。一方で、わが国は可能な限り自立と尊厳の保持のもと自分らしく暮らせる社会を目指して地域包括ケアシステムを推進しており、このシステムではニーズに適合する社会資源を運用する質の高いケアマネジメントが要となる。超高齢者のケアマネジメントでは、身体の脆弱性や機能低下の進行による医療面や生活面のニーズや高齢の家族介護者のニーズを汲み取り配慮する必要がある。そこで本研究は、超高齢者の望む暮らしを叶えることに向けたケアマネジメント実践尺度を開発することを目的とする。超高齢者特有のケアマネジメントの構成要素を明らかにし、多職種がおこなっているケアマネジメント実践内容を統合した尺度を使用することで、超高齢者が多面的な支援を受けながら望む暮らしを叶えられる社会を実現できると期待される。 今年度は、国内外の超高齢者に関する先行研究のレビューを行い、超高齢者の望む暮らしを叶えることに向けたケアマネジメントの概念枠組みを検討した。また、退院前のケアマネジメントに関する先行調査の論文化、先行して行っていたケアマネジメント尺度に関する調査の英語論文を執筆し、採択された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究や報告書などから超高齢者のケアマネジメントの概念を検討できた。
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今後の研究の推進方策 |
超高齢者の望む暮らしを叶えることに向けたケアマネジメントの概念枠組みをもとに、5年以上の勤務経験を持つ介護支援専門員や多職種(訪問看護事業所管理者、在宅療養支援診療所医師、地域包括支援センター保健師・社会福祉士などを予定)のうち、超高齢者の支援経験がある者10名を対象に、ケアマネジメント内容について半構造的インタビューを行う。対象者は、超高齢者を在宅療養で最期まで支援した経験のある訪問看護事業所の管理者を起点とした機縁法を用いる。対象者の同意を得たうえでインタビュー内容をICレコーダーに録音し逐語録を作成する。超高齢者のケアマネジメントについて述べていると思われる部分を抜粋し、コードを作成し、コードの意味内容や相違性、類似性を吟味し、質的帰納的に抽象化していく。これらの過程は妥当性を確保するために3名以上の研究者でおこなう。 インタビュー調査や文献レビューで得られた知見をもとに尺度のアイテムプールを作成すし、尺度(案)を作成する。
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