研究課題/領域番号 |
23K10241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
大村 佳代子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (30722839)
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研究分担者 |
林 知里 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (50454666)
古川 恵美 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (20636732)
紀平 知樹 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (70346154)
田中 晴佳 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (90756925)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 障がい児育児 / 社会的孤立 / 相談支援 / 在宅看護 / 障がい児 / 家族 / 支援モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、様々な障がいの特性ごとに養育者と支援者の関わりに関する面接調査を行い、社会的孤立のパターンを明らかにする。また養育者を対象とした面接調査も実施し、支援者との関係性、孤立・孤独感について自由に語ってもらい経験を記述する。さらにそこから社会的孤立の概念分析を行う。 次に障がい児の養育者の社会的孤立に関する質問票を作成し、障がいを持つ養育者を対象に縦断研究を実施し支援モデルを構築する。
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研究実績の概要 |
【目的】親の孤立状態は抑うつ状態やマルトリートメントと関連があり、子供の食生活や不安・睡眠にも影響する。親の孤立を防ぐために支援者の関わりが重要となるため、本研究では、障害のある子どもとその親の支援者を対象に面接調査を行い、家族が孤立するパターンを明らかにすることを目的とした。 【方法】障がい児と養育者の支援に関わる専門職に対し半構造化面接を実施した。質問内容は、研究参加者の基本情報と、関わりが難しいと感じた家族への支援経験について尋ねた。分析方法としては、逐語録を繰り返し読み、渡辺式家族アセスメントの課題シートに照らして、推測される関係性パターンを明らかにした。面接調査の内容は、ICレコーダに録音し、逐語録を作成する。倫理的配慮として所属機関の研究倫理審査会の審査を受けて実施した。また研究対象者には研究内容を文書と口頭で説明し、同意を得て実施した。 【結果】研究対象者はコーディネーター、看護師、社会福祉士等で、男性3名、女性5名であった(調査期間2023年8月から2024年3月)。平均年齢は51.2歳、障がい児への支援年数は平均19.3年であった。事例の家族を分析した結果、「多くの専門家が要求し、家族はそれに従う」、「家族の力が強く、それに応えられない要求がある」、「家族が意思表示をせず、専門家がそれをサポートできない」、「家族は要求するが、専門家も自分のやり方を持っている」という4つの関係パターンが抽出された。 【考察】抽出された障がい児とその家族と専門職の関係性はいずれも社会的孤立との関係があると考えられた。重症心身障がい児や医療的ケアを必要とする子供では関わる専門職が多いため、専門職間で目指すゴールへの共通認識を持つ必要がある。また、家族が要求する理由や、意思表示がない理由について、家族の話を深く傾聴する必要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2023年度は、訪問看護師、相談支援専門員、養護教諭等、障がい児と養育者の支援に関わっている専門職に対して面接調査を実施した。目標15名のところ18名から協力を得ることができた。様々な障がいを持つ児の、社会的孤立状態にある養育者に対する支援のポイントについて尋ね、分析では事例ごとの養育者と支援者の関係性を渡辺式家族アセスメント/支援モデルを用いて分析し、国際学会で発表することができた。 また、次年度に予定していた養育者を対象とした質的研究にも着手しており、8名(母親6名、父親2名)のインタビューが終了した。次年度は残り12名程度のインタビューを実施し、研究成果をまとめていく。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、支援者のインタビューデータのさらなる分析を行っていく。 また、様々な障がい児の養育者(残り12名程度)を対象として構造的ナラティブ・インタビューを実施し、障がい児を育てながら支援者との満足のいく関係性が持てたか、逆に孤独感や孤立していると感じた状況やその後の影響について尋ねる。分析では、孤立する経験の成り立ちを記述する。 さらに2026年度以降の量的調査を見据え、自治体との連携を強化することにも力を入れたい。
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