研究課題/領域番号 |
23K10249
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
|
研究機関 | 太成学院大学 |
研究代表者 |
有馬 和代 太成学院大学, 看護学部, 准教授 (60888296)
|
研究分担者 |
島村 珠枝 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (30784087)
伊藤 美樹子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (80294099)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 感染症対応能力 / 保健師 / 訪問看護師 / 保健師教育 / バーチャル学習 / プログラムの開発 / プログラムの評価 |
研究開始時の研究の概要 |
2019年以降の新型コロナのパンデミックで、医療従事者や保健師等は繁忙を極め、新任期保健師も即戦力として感染症対応が求められている。一方、日本では70年余り非感染性疾患が主たる健康課題であったため、保健師の人材育成教育において、感染症対応能力に精通した教育人材や現場の経験者がいないのが現状である。そこで本研究は、学士課程における保健師教育での感染症対応能力を高める効果的な教材開発を目的に、VR等のICTを活用した学習プログラムの教材開発と評価を行う。本研究の成果から、来る超高齢化社会に即した感染症対応のあり方と質の向上に寄与することが期待できる。
|
研究実績の概要 |
この研究は、初学者の保健師や訪問看護師などの看護職に対して感染症対応能力を高められるための教育資材を開発し、評価することを3年間で行う研究である。 初年度は、新型コロナ感染症に対して最前線で活躍していた、保健師、訪問看護師に対して個別インタビューを行い、感染症に対応できるスキルを見出す作業を行った。個別インタビューは、19名に対して行い、現在個別インタビューから、感染症対応に必要な専門性の高いスキルを抽出する分析を進めている。 主に、保健所での対応では、ファーストタッチが電話での対応であり、顔が見えない中で的確な情報を入手し、対象者を在宅療養か入院支援かという判断をするという重要なトリアージを色々な工夫や技術を用いながら対応をする姿が見えており、電話対応における必要なスキルが見えてきている。また、新任期保健師を統括保健師が育成する姿もインタビュー内容から見えているため、初学者に対する感染症能力を高める手法も見えてきた。そして、訪問活動においては、保健師と訪問看護師とは、少し観察視点の違いや関係機関を巻き込む動きなどの違いが見えてきている。 この分析をまとめて、日本公衆衛生学会総会(予定)の場での発表するために準備を進めているところである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今回の計画調書において、2023年度の計画は、①新型コロナ対応のこれまでの状況整理と②新興感染症や感染症を含む複合災害に対応可能な人材に必要な能力の明確化 という2つの具体的な目標を掲げて進んできた。 研究実績の欄で報告しているように、現在は、②の新型コロナ感染症という新興感染症に対応してきた保健師、訪問看護師から個別インタビューを行い、感染症対応スキルを明確化する作業が行われ、どのようなスキルが必要であるのかを学会で発表するところまで進められているため、上記の判断を行った。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、①感染症に強い人材育成に必要な教育の内容、教育手法の研究 ②未知なる感染症対応の応用力を涵養する教材開発という2つの具体的な目標を掲げており、主に、教材開発という点において、企業の「CANON」と連携を取りながら進めていく予定である。
|