研究課題/領域番号 |
23K10278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
岩崎 幸恵 武庫川女子大学, 看護学部, 准教授 (10635626)
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研究分担者 |
徳重 あつ子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (30555644)
片山 恵 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (60295772)
伊部 亜希 敦賀市立看護大学, 看護学部, 教授 (80452431)
林 愛乃 敦賀市立看護大学, 看護学部, 助教 (20735310)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 褥瘡予防 / 高齢者 / 血流 / 自律神経活動 / 介護老人福祉施設 |
研究開始時の研究の概要 |
先行研究において、背面開放座位が覚醒度や自律神経活動を向上させるとの報告があるが、介護老人福祉施設に入所中の高齢者を対象にしたものや、同時に血流量を測定し評価した研究はみられない。臥床時間が長く、自律神経活動のバランスが不安定な高齢者に対し、体位変換の一部として背面開放座位を取り入れることは、交感神経を定期的に優位とする介入ができ、自律神経活動においての偏りを防ぎ、覚醒度の向上や日常生活動作の向上が期待できる。また、血流量を測定することにより、自律神経活動の向上が、皮膚血流量にどのような影響をおよぼすのかが明らかとなり、褥瘡予防の観点においても意義のある介入となる可能性が検討できる。
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研究実績の概要 |
本研究は、介護老人福祉施設に入居している臥床高齢者(以下臥床高齢者とする)を対象とし、背面開放座位をとることにより、自律神経活動および皮膚血流量にどのような影響を及ぼすのかを目的としている。令和5・6年度の実施計画として、測定方法の検討および、プレテストの実施、基礎データの収集を研究1として計画していた。研究1の研究方法としては以下の通りである。 <対象者>研究の同意が得られた、健康高齢者10名(男性5名、女性5名)を対象とする。対象者は、研究代表者が所属する地域のシルバー人材センターに登録する高齢者、あるいは研究代表者が教育現場で協力を得ている高齢者団体に依頼する。<測定内容>①皮膚組織血流量:仰臥位時、背面開放座位時(姿勢保持用具を使用)の踵骨部および足背部で測定する②脈波:皮膚血流量と同時に測定可能③血圧:実験前より実験終了時まで10分おきに測定④基礎データ:身長、体重、年齢、性別、既往歴(主に循環器疾患)<測定方法>①皮膚組織血流量 ②脈波・レーザー血流計RFL-2(アドメデック社)を踵骨部および足背部に貼付し、仰臥位時および背面開放座位姿勢にて30分間経時的に測定する。その後データ解析装置PL2602(アドメデック社)を用い、組織血流量および脈波より得られる脈拍変動(pulse rate variability :PRV)を分析する。この機器は、低侵襲で従来のレーザー血流計では測定が困難であった脈波を測定することができるため、今回この機器を用い測定することとした。③血圧:電子血圧計を用い、実験前および実験後に上腕にて測定する。 以上の研究計画を立てており、測定機器の購入が完了したため、測定方法の更なる検討を重ねながら、実験に向け倫理審査を受審する準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
介護老人福祉施設での測定に先立ち、健康高齢者での測定を予定しているが、測定方法の検討が不十分と考え、共同研究者と先行研究や各種文献を精読し、検討を重ねているため上記の区分となった。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査受審に向け、共同研究者と方法を検討する。また、高齢者の測定の前にプレ実験を実施し、測定指標についても妥当であるかを検討していく。
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