研究課題/領域番号 |
23K10291
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
山田 裕子 (御子柴裕子) 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (00315847)
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研究分担者 |
安田 貴恵子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20220147)
吉村 隆 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (80771443)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 食生活改善推進員 / 食生活改善推進協議会 / 新型コロナウイルス感染症 / 食育活動 / 地区組織活動 / 感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
長野県の食生活改善推進員(以下“食改員”と略)は、地域を基盤とした地区組織として50年余にわたり健康づくり活動を展開しているが、コロナ禍により活動の大幅な縮小や中断、自粛を余儀なくされた。感染症下における食改員の活動の意義を明確化すると共に、感染症との共生を目指す「新たな日常」における食改員の活動のあり方を模索する必要がある。 長野県の食改員の活動に関する先行研究を基に、感染症下における食改員の活動の変化と、行政組織の職員による食改員の育成・支援の状況を明らかにする。これらより、感染症と共生しながら、食改員が安全に安心して地域の食育活動に取り組めるための育成および支援のための指針を作成する。
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研究実績の概要 |
2020年から3年間に及んだ新型コロナウイルス感染症下における、長野県の食生活改善員推進員(以下“食改員”とする)の活動状況や活動意識の変化を、研究者らが2018~2019年のコロナ禍以前に同対象者集団に実施した先行研究の結果等と比較・検討して明らかにすることを目的に、初年度は2023年度現在長野県の食生活改善推進協議会(以下“協議会”とする)に登録・所属している全食改員1,654人を対象に調査を実施した。 食改員のコロナ禍中の活動上の困難のみならず、食改員はどのような工夫や改善をしながら活動に取り組んできたのか、さらには、食改員の活動継続の動機となっていることは何か等を明らかにするために、研究者らの先行研究およびその他の先行研究等を参考に検討し、①食改員の活動の状況、②食生活や栄養の改善に関する行動、③健康の状況、④基本的属性に関する全18項目から構成される無記名自記式質問紙調査票を作成した。 調査の実施に先立ち、2023年10月に行われた長野県協議会の年次大会において、研究者らの先行研究の結果を報告するとともに、参加者(対象者の一部)に調査への協力を依頼した。質問紙調査票は、長野県協議会の全10支部において事務局を担当する各保健福祉事務所の管理栄養士を通じて、支部に所属する対象者である食改員に配付していただいた。記入後の調査票は、同封した返信用封筒を用いて対象者が各自で研究者宛に郵送する方法で回収した。 質問紙調査票は2024年3月末日を返送締切としており、2024年4月現在、回収された調査票は約900部である。現在、調査票の整理と結果の集計の準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初、2023年度内に調査の実施、結果の集計、分析までを行う予定としていた。実際には、2023年10月の協議会年次大会の後、対象者である食改員にとって繁忙期となる年末年始に調査票を配付することになり、それに伴い調査票の返送締切を2024年3月末日に設定せざるを得ない状況が生じた。そのため、研究の進捗がやや遅れたと考える。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に実施した質問紙調査の結果を集計し、研究者らが2018~2019年のコロナ禍以前に同対象者集団に実施した先行研究の結果と比較することを通じて、長野県の食改員が、対人援助を含む組織活動を行う上でコロナ禍という危機的状況をどのように受け止めていたのか、対人援助を含む組織活動について感染予防対策をふまえて内容や方法をどのように検討し、どのように継続・実施してきたのか(危機的状況を乗り越えたのか)を明らかにする。 さらに、質問紙調査をふまえ、役員の立場にある食改員(長野県協議会の会長と支部長等)約15人を対象に、食改員のリーダーとして、感染症と共生しながら展開する地域を基盤とした食育活動の今後のあり方についてどのような思いや考えを抱いているのかを明らかにするために、個別またはグループでの半構造的インタビューによる調査を実施する。
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