研究課題/領域番号 |
23K10296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 日本医療大学 |
研究代表者 |
渡邉 美樹 日本医療大学, 保健医療学部, 助教 (80913491)
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研究分担者 |
河原畑 尚美 日本医療大学, 保健医療学部, 教授 (50511622)
小野 幸子 日本医療大学, 保健医療学部, 教授 (70204237)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 特別養護老人ホーム / 看護師 / 薬剤・服薬管理 / 誤薬 / 薬剤管理マニュアル / 実態調査 / 要介護高齢者 / 薬剤・服薬管理方法 / 看護責任者 |
研究開始時の研究の概要 |
特別養護老人ホームにおける最も多い事故は誤薬であり、高齢者の生命の危機に繋がるため適正な薬物・服薬管理が求められる。本研究は医療ニーズの拡大が進む特養において誤薬防止を含む適正で実効的な薬剤・服薬管理の方略を検討する。方法は特養看護師による薬剤・服薬管理の現状、誤薬時の状況とその後の取組み及び高齢者福祉の先進国であるフィンランドの施設における薬剤・服薬管理の実態調査、その結果と文献を基に特養看護師のための適正で、かつ実効的な薬剤・服薬管理方法の試案を作成してA法人特養で適用・評価を繰り返し、特養看護責任者、老年看護のCNS・教育研究者、薬剤師による専門家会議により精度を高めるというものである。
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研究実績の概要 |
今年度実施内容とその目的については、2023.7.に研究分担者、研究協力者と会議を開き研究目的や方法の再確認、スケジュール調整を行った。本研究の目的(特別養護看護師による実効的な薬剤・服薬管理方法の開発)達成のための第1段階として、8か所の特別養護老人ホームの視察とインタビューを行った。この視察の目的は、特養看護師の薬剤管理方法を開発するための基となる全国特養看護師への実態調査の項目選定の資料を得ることである。この視察で得た内容を吟味し、調査項目を確定したいと考えている。そのための現状視察とインタビューガイドに添って薬剤管理についてのインタビューを実施した。 詳しい実施内容は、2023、12、に日本医療大学倫理委員会の承認を受け、8か所(札幌市5か所、仙台、山形、新潟)の特別養護老人ホームの視察と看護責任者へのインタビューの依頼を行った。2024,2に札幌市内5か所の特養、4月に仙台、山形の特養、5月に新潟の特養で視察とインタビューを行った。地域格差を検討し、現在東京の特養に依頼中である。 研究成果・今後の予定については、視察やインタビューの内容をまとめている最中である。調査票は2024,6月いっぱいを目途に完成させ、7月に調査開始、8月~9月で分析を行う予定である。全国調査のアンケート結果、8か所の特養の視察、インタビューのまとめを持参し、8月24日からフィンランドタンペレ大学にて、検討会議、フィンランドの高齢者施設の視察を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
第1段階である実態調査は、その後の試案作成における土台となる部分であるため、慎重に行っている。また、視察、インタビュー依頼施設との調整、研究分担者、協力者とのインタビューの内容のすり合わせに時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
第1段階である全国の特養看護師による薬剤管理状況の調査は本研究の土台となるため、量的分析の検討をきちんと行う。また、福祉先進国であるフィンランドの看護師、福祉職の教育カリュキラム、更に教育を受けた専門職(様々な資格の)の実際の実践状況を視察し、日本との比較、取りいれられる教育や、評価法、実践内容を網羅し、実態調査の結果と合有させ有用な試案作成を目指す。その際、有識者会議で専門職の意見を伺いながら進めたい。
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