研究課題/領域番号 |
23K10300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 城西国際大学 |
研究代表者 |
二宮 彩子 城西国際大学, 看護学部, 教授 (50332630)
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研究分担者 |
野口 麻衣子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (60734530)
小川 智子 城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (80348440)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 在宅看取り / 訪問介護員 / 訪問看護師 / 研修モデル |
研究開始時の研究の概要 |
多死社会の到来を見据え、在宅看取りのための社会環境の整備が求められている。本研究では、訪問介護員が自信をもって在宅看取りケアに携わり、実践力を高めることを目標とし、看取り期にある療養者・家族の心身の変化及び必要な対処法を学ぶ体験型学習モデルを構築することを目的とする。この開発には訪問看護師の専門性と連携が貢献できると考え、看護師が協働し、医療知識の提供、互いの関係づくりなどを行う。この学習モデルが地域に普及されることによって、訪問介護員によるケアの質が向上し、看取り期にある療養者のQOLの向上、介護者への心身ケアの充実が期待される。
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研究実績の概要 |
本研究では、訪問介護員が自信をもって在宅看取りケアに携わり、実践力を高めることを目標とし、看取り期にある療養者・家族の心身の変化及び必要な対処法を学ぶ体験型学習モデルを構築することを目的とする。 今年度はまず、本モデルの基盤をつくるため、看取りケアに関する学びのニーズや、連携の取りやすさを把握することを目的とし、看取りに関する学びやグループワークを実施した。 【対象】A県B市の事業所に所属する看護師(5名)、ヘルパー(3名)、介護支援専門員(12名)、及びB市の保健師(2名)、薬剤師(3名)、MSW(2名)【内容】同B市が主催する「医療・介護連携研修会」にて、2部構成(1部:看取りに関する心身の変化、対応方法についての講義、2部:施設における他職種連携DVD視聴を通したグループワーク)の研修を行った。グループワークの内容は、看取りの各プロセスごとに、①もし自分だったら(或いは他職種だったら)、どのようなアセスメントをし、何を行うか、②どのようにケアの方針を立てるか、③スタッフ間で何を共有するのか、④看取りケアで大切だと思うことは何か、とした。これらは前科研(二宮)の結果を反映させたものである。【結果】参加者からのアンケートより、家族との接し方、訪問医との連携等について困難を感じ、事例を通してより具体的な知識が欲しいという学びのニーズがあった。同じ職種或いは異なる職種で、当事者同士が経験を通して「直接」話をすることが重要であることが再認識された。専門職として看取りケアを成功させる要素としては、本人・家族の看取りの意向を早めにキャッチし、連携をとって共有していくこと、ケア側が抱く「死」に対する不安をチームで互いに語り合い共有することが看取りケアへの自信につながり、ケアの質の向上につながることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は、看取りに関する学習ニーズを明確化する予定であり、実際に、看取り学びモデルの原型となる、専門職を対象としたグループワークを行い、どの部分に焦点を当てるかを検討できた。
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今後の研究の推進方策 |
介護職の現教育について、テキストや教育者から情報収集を行い、これまでに明らかにしてきた学習ニーズとの関連性をみる。学習コンテンツについては、これまで代表者が関わってきた他研究結果を活用し、対象自治体・組織に合った運用方法を検討、看取り学びモデルを構築していく。
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