研究課題/領域番号 |
23K10305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
村田 尚子 同志社女子大学, 看護学部, 助教 (10823362)
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研究分担者 |
小林 裕美 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (50369089)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 在宅看取り / 家族支援 / グリーフケア / 訪問看護師 / 悲嘆 / 支援プログラム / 可視化 / 質的統合法 / サポートシステム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、看取りをする家族へのグリーフケアを行う訪問看護師の悲嘆プロセスを理論化し、それに基づいた支援プログラムを作成することを目的とする訪問看護師は、看取りをする家族の心情に向き合うことで、自らも悲嘆を抱えやすいが、職業的規範意識から表出しづらく、抱え込んだままとなり、看取り支援への自信喪失ややりがいの欠如、バーンアウト、離職という問題に発展しかねない。そのため、訪問看護師のグリーフケア経験の語りから質的統合法(KJ法)を用いて、その悲嘆プロセスを構造化する。抽出した訪問看護師の悲嘆プロセスを調査研究にて検証し、訪問看護師の支援プログラムを作成する。
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研究実績の概要 |
わが国は超高齢社会であり、多死時代を迎えようとしている。終末期医療を担う看護師は、日常的に患者の死を体験し、死を悼む代理悲嘆者になっていると言われている。特に、在宅看取りをする訪問看護師は、療養者だけでなく、家族も看護の対象とし、その関わりは数年にわたることも少なくない。対象者との距離も近く、関係が深まりやすい訪問看護師は、看取りをする家族の心情に向き合うことで、自らも悲嘆を抱えるが、職業的規範意識から表出しづらく、抱え込んだままとなり、看取り支援への自信喪失ややりがいの欠如、バーンアウト、離職という問題に発展しかねない。そのため、本研究では、家族へのグリーフケアを行う訪問看護師の悲嘆プロセスを理論化し、それに基づいた支援プログラムの作成を目的としている。具体的には、訪問看護師のグリーフケア経験の語りから質的統合法(KJ法)を用いて、その悲嘆プロセスを構造化する。さらに、抽出した訪問看護師の悲嘆プロセスを調査研究にて検証し、訪問看護師の支援プログラムを作成する予定である。2023年度は研究1と位置付けている質的研究を研究倫理審査の承認を受け、実施した。研究1の目的は、家族へのグリーフケアを行う訪問看護師の悲嘆反応を抽出し、そのプロセスを構造化することである。研究参加者は訪問看護ステーションに勤務し、グリーフケア経験のある訪問看護師とした。研究参加の同意を得た訪問看護師に、ケア実践から感じたことを中心にインタビューにてデータ収集した。データ収集に並行して、質的統合法(KJ法)を用いて、順次個別分析を行い、結果の一部を学会で発表した。質的統合法(KJ法)とは、KJ法に準拠した手順に沿ってラベルを作成し、グループ編成と図解と叙述化にまとめる質的研究の手法である。現時点で12名の個別分析を終えた段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集の前半はコロナ感染症の流行状況により、訪問看護ステーションの業務に支障を来さないよう留意したことにより、やや遅れが生じた。また、研究計画では、研究対象者を10名程度と考えていたが、多様な経験年数をもつ訪問看護師からの語りを得られるよう、12名としたことで、個別分析が2例増えたことも、遅れが生じた理由である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、個別分析の一部を学術集会の機会に公表しながら、12例の個別分析を基に総合分析を行う。総合分析は、個別分析で集約されたラベルを適切な階層まで展開し、それらを素材(ラベル)として、統合していくものである。その後、研究2に着手する。本研究における研究2は、研究1の成果から導いた訪問看護師の悲嘆プロセスの要素を全国調査により検証する量的研究を計画している。そのため、質問紙の作成、調査対象の抽出、全国調査を実施し、訪問看護師の支援プログラム作成につながる成果を明らかにする。
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