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難病患者に特化した災害支援アプリケーションの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K10307
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関関西国際大学

研究代表者

今福 恵子  関西国際大学, 保健医療学部, 准教授 (80342088)

研究分担者 森 一恵  兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (10210113)
湯瀬 裕昭  静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (30240162)
鈴木 俊文  静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (60566066)
村田 昌彦  関西国際大学, 心理学部, 教授 (70643245)
畑 吉節未  関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (10530305)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード在宅難病患者 / 災害時支援 / アプリケーション / 難病患者 / 災害準備 / アプリケーション開発 / 個別避難計画
研究開始時の研究の概要

本研究は、難病患者が地震や水害等の災害下において、発災直後の一週間を生き延びるためにどうするか、何を準備するか等、災害対策に有用な「難病患者に特化した災害支援アプリケーションの開発」を目的としている。難病患者に特化した医療用品や食料などの備蓄物品の準備や、停電情報、気象情報、警報等で、「いつでも」「どこでも」「何度でも」簡単に確認することができる、スマートフォン、タブレット向けのアプリケーション開発を、4年計画で取り組む研究である。本研究は、難病患者の自助力向上や専門職の個別避難計画策定等、難病患者災害支援に寄与する研究と考える。

研究実績の概要

本研究は難病患者・家族・支援者等が平常時から災害に向けての準備ができる難病患者の災害アプリケーションを4年計画の研究である。今年度は膠原病友の会の協力を得て、膠原病患者の災害時避難所での生活の困りごとや求める支援を明らかにした。避難所での困りごとは、下記の内容が明らかになった。
内服薬の不足、薬を飲むための水の不安、避難所での寝具では体に痛みがでる、関節痛、腰痛、体調の悪化が心配、体調が悪化した場合の不安、床が硬いと余計に身体が固まってしまう、和式トイレは足が悪いので使えない、トイレを気にして、水分を控えたり、我慢してしたりするかもしれない、汚れたトイレを使用するのはつらい。自分に汚れがついても洗うことが難しい、お風呂に入れないと感染症になるかも。病気が悪化してしまうかも、咳などが出るので、まわりに気を遣う、プライベート空間がないので、ストレスが溜まる、胃腸が弱く、おかゆを用意しても運べるか不安、外見は一応普通に見られるので、他の人からどう思われるか心配、騒音や周りが気になり、あまり眠れず、睡眠不足になるかも、感染が怖いなどが挙げられた。以上から、膠原病薬が不足する不安、劣悪な環境での体調悪化などの不安があった。
また求める支援としては、同様な病気の方と同じ部屋にしてほしい、目や口が乾燥しやすいため、扇風機はつらいので、扇風機のない空調がある部屋を希望する、難病を理解している医療スタッフの早期の支援、高齢者の移動や食事の支援、疾患を理解して、他の人よりも多くの水を配給してほしいなどであった。
以上から、避難所での環境に対する行政への要望が多く、粘膜の乾燥など疾患特有の配慮が必要で、また行政や町内の人へ疾患の理解を求める意見もあり、避難所では膠原病特有の症状等を理解した支援や、日頃から病気についての周囲の理解が得られるよう啓蒙活動など必要であると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

在宅難病人工呼吸器患者の調査予定であったが、研究協力者の体調不良や介護者の状況により、調査が今年度できなかった。次年度難病患者への依頼を再度かける予定である。

今後の研究の推進方策

今後は、在宅難病人工呼吸器患者と家族に対して、災害時の準備、避難に対する思いなど聞き取り調査を実施する予定である。また災害に対して準備を進めている事例について、保健所を通じて難病患者や家族に聞き取り調査を行い、アプリケーションに必要な項目について選定を進める予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 膠原病患者の災害時の困りごと2023

    • 著者名/発表者名
      今福恵子
    • 雑誌名

      難病と在宅ケア

      巻: 29(8) ページ: 11-15

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 災害派遣福祉チームの避難所活動における支援プロセスの概念化-支援活動としての業務行動・役割はいかに創出されるか-2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木 俊文
    • 学会等名
      第31回日本介護福祉学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] チームマネジメント学習におけるケースメソッド教材の開発・災害時における福祉支援活動の事例から2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木 俊文
    • 学会等名
      第29回日本介護福祉教育学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 事業継続計画への日常リスクの包摂性に関する検討2023

    • 著者名/発表者名
      畑 喜節未
    • 学会等名
      日本在宅ケア学会第28回学術集会2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 看護小規模多機能型居宅介護における福祉避難所としての機能整備の可能性の検討2023

    • 著者名/発表者名
      畑 喜節未
    • 学会等名
      日本災害看護学会第25回年次大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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