研究課題/領域番号 |
23K10317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
小島 亜未 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (00738362)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 行動科学 / 睡眠 / 行動変容 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠障害は3人に1人といわれており睡眠改善は喫緊の課題である。これまで行動科学を活用して健康的な食習慣、運動習慣の行動変容アプローチ方略において健康行動理論の1つである行動変容ステージを規定する心理社会的要因にストレスレジリエンス、ソーシャル・サポート、生きがい、動機づけが関連することを確認してきた。しかし食、運動と並んで健康のための要素である睡眠については、これまで睡眠改善行動変容への有用な介入法は確立されていない。本研究は、エビデンスに基づいた良眠へのアプローチ方略を確立するために、良眠行動を促進する要因を突き止め、行動科学を活用したプログラムを作成し、効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、睡眠マネジメントプログラムに必要な良眠促進のメカニズムを解明する。そのために、次のことを明らかにしていく。1つ目は、どの因子が睡眠に強く影響しているのか。2つ目は、良眠の人は、どのような因子が影響しているのか。3つ目は、良眠の人に影響する要因間の関連性は何かについてである。エビデンスに基づく睡眠マネジメントプログラムの効果が確認できれば今後、睡眠学研究に新たな知見をもたらすと期待される。 これまで、健康的な食習慣、運動習慣の行動変容アプローチ方略において注目されている健康生成モデルである首尾一貫感覚(Sense of Coherence:SOC)およびソーシャル・サポートが生きがい意識に影響し、生きがい意識を高めることが健康行動を促進することを確認している。これらの行動科学を活用して、睡眠の質を高めるマネジメントプログラムを開発するための基礎研究として、これらの要因が睡眠と関連があるかを、労働者を対象とし調査・分析を進めた結果、その関連を確認した。さらに、睡眠状況と食生活や運動習慣における行動変容ステージ(無関心期、関心期、準備期、実行期、継続期)との関連について、睡眠で休養が十分とれていることが、食生活や運動習慣に対する行動変容ステージの促進に関連していることを検討している。あわせて、睡眠状況とメタボリックシンドローム判定やメタボリックシンドローム関連指標との関連についても分析を行っている。良眠支援が、生活の質を高めることに寄与することを確認するために、良質な睡眠と身体的健康度、精神的健康度、社会的健康度との関連について、今後分析していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、どの因子が睡眠に強く影響しているのかの検討を行うため、国内外の文献検討を行い、睡眠マネジメントプログラムに必要な良眠促進のメカニズム解明のための基礎研究を行ったが、この基礎研究に予定よりも時間を要した。結果を踏まえて、令和6年度は調査を実施する計画である。
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今後の研究の推進方策 |
良眠に関連する要因について分析を進めている。良眠に影響する要因を明らかにするうえで、性別や年齢等の基本特性、睡眠以外の生活習慣の状況、社会環境などの情報を含めた調査が必要となるため、調査対象と調査の範囲を広げて研究をすすめていく。
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