研究課題/領域番号 |
23K10331
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
和泉 京子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (80285329)
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研究分担者 |
金谷 志子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (00336611)
福井 敬祐 関西大学, 社会安全学部, 准教授 (50760922)
上野 昌江 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (70264827)
川井 太加子 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (70441102)
枝澤 真紀 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (70911808)
内藤 義彦 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 教授 (90388801)
松井 菜摘 武庫川女子大学, 看護学部, 講師 (90806803)
中原 洋子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 講師 (60827997)
堀田 邦子 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (30984372)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社会経済格差 / 地域デビュー / 向老期 / 介護予防 / 保険者 |
研究開始時の研究の概要 |
健康寿命の延伸が求められる中、社会参加は地域づくりの担い手としても期待される。社会参加は社会経済格差と関係するため対象特性に応じて行う必要があり、また、社会的孤立予防のため退職前の向老期世代からの支援が不可欠となる 本研究の目的は、①保険者別に向老期世代の地域デビューの意向に関する実態を明らかにし、②実態をもとに保険者別にナッジ理論を用いた地域デビュー促進プログラムを作成する、③エビデンスに基づく介入を行う実装研究として、保険者別の促進プログラムを用い、介入群と対照群のランダム化比較試験(RCT)を行い評価する、④保険者別の地域デビュー促進プログラムのガイドラインを作成することである。
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研究実績の概要 |
令和5年度の計画は、研究1として保険者別向老期世代の地域デビューの実態を明らかにする面接調査の実施であり、研究1を進めるにあたり、先行研究の知見を得るため、文献検討を行った。また、質的研究に関する研究セミナーへ参加し、方法論に関する学びを得た。 面接調査に向け、11月に所属機関である武庫川女子大学の研究倫理委員会に倫理審査の申請を行い、承認を得た。その際、研究の対象者を地域デビューを果たし社会参加を継続している向老期世代の住民とした。 また、面接調査に先立ち、地域デビューの場を展開している住民へのインタビューを行ったところ、地域デビューの場を展開し、向老期世代と接している住民を対象とした面接調査の必要性があることが明らかになったことより、あらためて武庫川女子大学の研究倫理委員会に対象者の追加についての倫理審査を申請を行っている。 倫理審査の承認が得られ次第、面接調査を実施する予定である。 調査目的は、向老期世代で退職後に地域デビューをしている者の地域デビューのきっかけやその後の社会参加の継続理由を明らかにすることであり、意義として、目的について明らかにすることで、向老期世代への地域デビューの支援について検討でき、支援を行うことによって地域デビューや社会参加が促進され、社会参加につながることで退職後に20~30年続く高齢期の健康に寄与すると考えられる。 面接調査の対象者は、退職後に地域デビューをし、社会参加を継続している向老期世代の方10~15人および地域デビューの場を運営している地域住民10~15人である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究1としての保険者別向老期世代の地域デビューの実態を明らかにする面接調査を実施予定であったが、研究倫理委員会に倫理審査の申請を行うにとどまった。その理由としては、同居家族の認知症が進み要介護度が重度化したことにより、介護にかかる時間および心身の負担が大きく、本務を行いながら研究時間を確保することが難しかったためである。 次年度においては、介護サービス利用を増やし、タイムマネジメントを徹底して研究を遂行する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、研究1の保険者別向老期世代の地域デビューの実態を明らかにする面接調査を行い、向老期世代の地域デビューの実態を明らかにする予定である。その結果から、研究2である保険者別向老期世代の地域デビューの意向に関する実態調査の質問紙の検討を行い、質問紙調査を実施する。 対象は向老期世代の国保、協会けんぽ、組合健保の者であり、調査内容は研究1から導きだした内容であるが、想定される調査内容は、基本属性(性、年齢、婚姻の有無、家族構成、就労状況、世帯所得、経済的な暮らし向き、居住年数、居住地等)、近隣とのつきあい、地域デビューの意向、社会参加状況、身体・心理・社会的健康、地域への愛着等である。分析としては、医学・疫学データの統計解析手法の開発や応用を専門とする福井を中心にマルチレベル分析にて保険者別の個人レベルの分析及び保険者レベルの分析を行う。それにより、保険者別の向老期世代の地域デビューの意向に関連する要因の明確化を行う。
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