研究課題/領域番号 |
23K10346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 |
研究代表者 |
森 万純 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (60533099)
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研究分担者 |
大野 夏稀 大分大学, 医学部, 助教 (20818596)
三重野 英子 大分大学, 医学部, 教授 (60209723)
寺町 芳子 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (70315323)
吉岩 あおい 大分大学, 医学部, 教授 (70363570)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認知機能の低下 / 高齢がん患者 / 痛み / 医療・介護職連携 / ケアモデル / 高齢者 / がん患者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、下記の3段階で取り組む。 第1段階では、認知機能が低下したがん疾患高齢者の痛みに対する各専門職のアセスメントと管理の実際を明らかにすることを目的に、在宅医療・介護スタッフを対象とした面接調査および参与観察を行う。 第2段階では、第1段階の結果に基づき医療・介護職連携ケアモデルを試案し、その妥当性と有用性について、在宅医療・介護スタッフを含めた専門家委員会において検討する。 第3段階では、検討した医療・介護職連携ケアモデルを高齢患者に適用し、痛みのアセスメントとケア経過について前向き事例研究を行う。事例検証を重ね、本モデルの汎用性と有用性を評価しモデルを確立する。
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研究実績の概要 |
本研究は、在宅で生活する認知機能が低下したがん疾患高齢患者の生活の質向上を目標に、多職種で身体的・精神的・社会的・スピリチュアル的な痛みを包括的にアセスメントしケアにつなげる医療・介護職連携ケアモデルを開発することである。研究過程は、3段階で取り組む。第1段階では、認知機能が低下したがん疾患高齢者の痛みに対する各専門職のアセスメントと管理の実際を明らかにすることを目的に、在宅医療・介護スタッフを対象とした面接調査および参与観察を行う。第2段階では、第1段階の結果に基づき医療・介護職連携ケアモデルを試案し、その妥当性と有用性について、在宅医療・介護スタッフを含めた専門家委員会において検討する。第3段階では、検討した医療・介護職連携ケアモデルを高齢患者に適用し、痛みのアセスメントとケア経過について前向き事例研究を行う。事例検証を重ね、本モデルの汎用性と有用性を評価しモデルを確立する。 今年度は、第1段階の認知機能が低下したがん疾患高齢者の痛みに対する各専門職のアセスメントと管理の実際を明らかにすることを目的に在宅医療・介護スタッフを対象とした面接調査および参与観察に取り組んだ。四国県内の訪問看護ステーションに併設された居宅介護支援事業所で看護師免許を有する介護支援専門員1名と、在宅医療専門クリニックの医師および看護師各1名に聴き取りおよび参与観察を行い、アセスメントと管理の実際を観察した。また、九州地方の訪問看護ステーションの看護師1名に面接を実施した。その結果を十分に検討するまでには至っておらず、今後の面接および参与観察の視点や方法を探るところに留まった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度の予定は、中四国・九州地方の緩和ケア医師、在宅医、訪問看護師、薬剤師、セラピスト、介護支援専門員、介護士を対象とした面接と参与観察を行い、認知機能が低下したがん疾患高齢者の痛みに対する各専門職のアセスメントと管理の実際を明らかにする予定であった。しかし、所属大学の研究倫理審査の承諾にかなりの時間を要したため、当初の予定どおりに進捗することができなかった。次年度以降も、まだ調査ができていない中四国・九州地方の緩和ケア医師、薬剤師、セラピスト、介護士を中心に第1段階の調査を継続していく必要があると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、4年計画で段階的に研究を進めていく予定である。前年度は、所属大学の研究倫理審査委員会の承認に時間を要したこともあり、当初の計画が大幅にずれ込んだ。しかし、年度中には数名であるが第1段階の面接および参与観察を開始することができた。まだ実施できていない医療専門職への研究依頼と実施については、令和6年度前期に早期に取り組み、遅れた分を計画的に進めていかなければいけないと考えている。候補の機関や対象については、これまでの研究協力者から他薦を得ているため、今後は大きな問題がなければ、計画的に遂行できると考えている。 令和6年度は、第2段階の研究として、認知機能が低下した高齢がん患者の痛みを見逃さない医療・介護職連携ケアモデルを試案すること。また、それを中四国・九州地方の緩和ケア医、在宅医療・介護スタッフを含めた専門家委員会で検討し、妥当性と有効性を検討するまで進めていく予定である。
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