研究分担者 |
柳 久子 アール医療専門職大学, リハビリテーション学部, 学長 (10241811)
呉 世昶 アール医療専門職大学, リハビリテーション学部, 教授 (10789639)
巻 直樹 アール医療専門職大学, リハビリテーション学部, 准教授 (90813642)
谷口 圭佑 アール医療専門職大学, リハビリテーション学部, 講師 (90982744)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
研究開始時の研究の概要 |
老年期うつ病の発症には,注意・学習・記憶・遂行機能の障害が認められるとされている.その中でも,認知・精神機能の基盤を成す注意機能の低下は,精神機能の低下にとどまらず,広範的な認知機能への悪影響も懸念される.これらのことから,老年期うつ病改善の手段として「注意機能強化トレーニング」を行い,老年期うつ病に対する治療開発に繋げたい. 特に,老年期うつ病を呈している対象の精神状態を踏まえると,集団でのアプローチは得策ではないと考えられる.従って,本研究では,電子端末を使用した在宅でも実施可能な「個別的注意機能強化トレーニング」が,臨床的に検討が不足している老年期うつ病に対する効果を明らかにする.
|
研究実績の概要 |
本研究は,老年期うつ病改善の手段として「注意機能強化トレーニング」を行い,老年期うつ病に対する治療開発に繋げることを第1の目的としている. さらに,老年期うつ病を呈している対象の精神状態を踏まえると,集団でのアプローチは得策ではない.従って,本研究では,電子端末を使用した,在宅でも実施可能な「注意機能強化トレーニング」における臨床的検討が不足している老年期うつ病に対する効果を明らかにすることを目的とする.本研究は,予備実験を行う研究機関との締結を終え,地域在住高齢者の老年期うつ病者の認知機能や精神機能について調査し,老年期うつ病と既に診断されたもの,また,これまでの調査で疑わしい者をリクルートし,注意機能強化トレーニングの立案を実施にむけて,準備を進めている.介入内容は,タブレット端末を使用した注意機能強化トレーニングを3カ月間・週5回・20分/日を実施する予定である.その後,地域在住高齢者の老年期うつ病に対する注意機能強化トレーニングの本試験を予備試験と同様の手順で実施する予定である.その後,老年期うつ病に対する注意機能強化トレーニングのガイドライン作成,普及啓発活動を実施する.申請者は,日本ヒューマン・ケアリング研究会の理事を務めていることから,研究会の協力を得て,老年期うつ病への治療法として確立した後,ガイドライン作成を行う.また,より多くの老年期うつ病を呈する高齢者に治療を提供する為に,茨城県内の市町村の協力の下,普及啓発活動を行う.
|