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高齢者の下部尿路症状を予測する遂行機能評価と介入法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K10352
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関大妻女子大学

研究代表者

原野 かおり  大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (00390253)

研究分担者 澤田 陽一  岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (50584265)
金 美辰  大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (30517222)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2027年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード遂行機能 / 下部尿路症状 / フレイル
研究開始時の研究の概要

本研究は、介護者・要介護者双方にとって心身の負担が大きい排泄に係る問題(下部尿路症状:Lower Urinary Tract Symptoms:LUTS)に焦点を当て、一般高齢者から要介護高齢者を対象に排泄自立の維持に有効な評価および介入法の開発を目指す。そのために、申請者が既に見出している(1)LUTSを予測する遂行機能評価とその応用可能性の追検討および排泄問題の実態調査、客観的な裏付けを得るための(2)MRIによる脳画像解析を駆使したLUTSの高次神経基盤の解明、そして、以上(1)(2)の成果を踏まえた(3)排泄自立へ向けた介入プログラムの作成および介入法の検証を5ヵ年計画で行う。

研究実績の概要

2023年10月~11月にパイロット調査として集団調査を行い、188名の調査協力を得た。このうち、欠損値のない112名分を対象に分析を行った。
男性41名(38.6%)、女性71名(63.4%)であった。年齢の平均±標準偏差は、男性80.3±5.0歳、女性81.8±6.2であった。失禁ありは男性19名(46.3%)、女性28名(39.4%)であった。国際前立腺症状スコア(IPSS)の平均±標準偏差は、男性6.08±4.44点、女性9.93±7.25点であった。過活動膀胱スコア(OABSS)の平均±標準偏差は、男性3.97±2.76点、女性5.37±3.23点であり、いずれも得点が高いほど症状が重いことを示している。
遂行機能「効率」の得点の平均±標準偏差は、男性12.68±2.35点、女性13.14±1.70点で、遂行機能「熱中」は、男性16.22±3.84点、女性16.1±3.47点、遂行機能「注意の維持」は、男性14.42±2.3点、女性14.10±3.08点であり、得点が高いほど、遂行機能が高いことを示している。フレイルは、運動・栄養・口腔・閉じこもり・認知症・うつをチェックできるが、その合計点の平均±標準偏差は、男性7.34±4.72点、女性5.49±4.24点で、得点が高いほどフレイル状態であることを示している。
尿失禁は、遂行機能「注意の維持」との間に負の相関関係、フレイル「口腔」、フレイル「認知症」、フレイル「うつ」、フレイル合計点との間に正の相関関係を認めた。IPSSの合計点は、「注意の維持」と負の相関関係、フレイル「運動」、フレイル「口腔」、フレイル「うつ」、フレイル合計点と正の相関関係を認めた。OABSSの合計点は、フレイル「運動」とフレイル「うつ」フレイル合計点との間に正の相関関係を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年はパイロット調査と位置付けたため、本調査を行っていないためやや遅れたとしたが、2024年は、遂行機能の変数等を追加して本調査を行う。

今後の研究の推進方策

2024年調査については、2023年の結果を基に変数の再検討を行い、2023年度末に本調査の調査票を作成した。調査内容の変更に伴い、倫理委員会に再申請を行い承認されている。
5月以降集団調査を行う。また集団調査に加えて郵送法の調査も追加する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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