研究課題/領域番号 |
23K10374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
牛村 春奈 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (40867363)
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研究分担者 |
桜井 志保美 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50378220)
日高 未希恵 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (90784215)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 口腔機能 / 舌圧 / 高齢者 / QOL / 舌 / 生活 / 介護予防 |
研究開始時の研究の概要 |
地域包括ケアシステムの構築に向けて療養の場は病院から地域へ移行し、訪問看護には量的拡大と同時に質の向上が求められている。しかし、訪問看護に重要な生活状況を捉える方法は、観察と会話に限られており、得られる情報の質は看護師の技量に左右されてしまう。そこで、本研究では誰が測定しても同じ情報を得られる舌機能測定に着目し、舌機能測定により生活状況を客観的に捉えることができるか検証する。生活(日常生活動作、食生活、生活の質)、舌機能(舌圧、舌口唇運動機能測定)を調査することで、舌機能と生活状況との関連を明らかにする。本研究により、舌機能測定を介して在宅療養者の生活状況を客観的に捉えられることが期待される。
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研究実績の概要 |
地域包括ケアシステムの構築に向けて療養の場は病院から地域へ移行し、訪問看護には量的拡大と同時に質の向上が求められている。しかし、訪問看護に重要な生活を捉える方法は会話や観察といった看護師の技量に左右される。そこで、本研究では、誰が測定しても同じ情報を得られる舌機能に着目し、舌機能測定を介して在宅療養者の生活状況を捉えられるかを検証するために、舌機能と生活との関連を明らかにする。
2023年度は①舌圧と口腔関連QOLに関する調査②2024年度に向けた倫理委員会への申請を行った。 ①生活の指標に口腔関連QOLを用いて、舌圧と口腔関連QOLとの関連を明らかにすることを目的とした調査を行った。対象者は65歳以上の地域高齢者であり、2023年7-8月に行った。口腔関連QOLの尺度にはGOHAIを用いた。舌圧はJMS舌圧測定器にて2回測定し、最大値を用いた。相関分析の結果、舌圧と口腔関連QOLに弱い相関があり、舌圧が低い者ほど口腔関連QOLが低かった。この結果から、舌圧と口腔関連QOLは関連し、舌圧が低い者では口腔関連QOLが低い可能性が示唆された。 研究成果は、EAFONS2024でポスター発表を行い、論文執筆中である。 ②2024年度は、舌機能とADL、食生活との関連を明らかにすることを目的に調査を実施する予定であり、2024年度研究計画に対して倫理委員会の承認を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では舌機能と生活との関連を明らかにすることを目的としている。2023年度は舌圧と口腔関連QOLとの関連を明らかにした。2024年度は、①2023年度の研究成果を論文にて公表する。②舌機能とADLとの関連について地域住民・介護施設利用者を対象に調査を実施する予定である。当初の計画よりやや早い~計画通りのペースで進められている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は地域住民・介護施設利用者を対象に調査を実施する。介護施設では1回の調査参加人数が5名以下であることが見込まれるため、複数施設・複数回の調査を数か月かけて行う予定である。
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