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地域で取り組む独居認知症高齢者の遠隔介護者支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K10389
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関人間環境大学

研究代表者

山根 友絵  人間環境大学, 看護学部, 教授 (70734028)

研究分担者 為永 義憲  人間環境大学, 看護学部, 助教 (10802639)
山口 奈都世  人間環境大学, 看護学部, 講師 (30837373)
宮下 大樹  人間環境大学, 看護学部, 助教 (10835078)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード認知症 / 独居 / 別居介護 / 介護負担 / 介護者支援 / 遠隔
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、独居認知症高齢者を介護する別居介護者を対象とした、地域住民と取り組む遠隔介護者支援プログラムを開発することである。本研究は、3つのステップで研究を進める。研究1では、独居認知症高齢者を介護する別居介護者に対して質問紙調査を行い、介護における困難や支援ニーズを把握する。研究2では、研究1で抽出した困難や支援ニーズに基づいて、遠隔で実施可能な具体的なプログラム案を作成する。研究3では、別居介護者に対して作成したプログラムを実施し、プログラム内容の評価・修正を行い、最終的な支援プログラムを完成する。

研究実績の概要

2023年度は、独居認知症高齢者を介護する別居介護者の支援ニーズ把握のための質問紙調査を実施する準備段階として、認知症高齢者の介護者支援に関する文献収集を行い、介護における困難や支援ニーズの抽出を行った。医中誌Webを用いて「認知症」、「高齢者」、「家族」、「介護者」、「介護負担」、「困難」のキーワードを組み合わせて文献を検索し、該当した923件の文献から重複した文献を除外したものを精読し、45件の文献を分析対象とした。認知症高齢者を介護する家族の介護負担と困難に関する記述について類似する内容をまとめ、カテゴリー化した。対象文献のうち、同居の家族介護者の介護負担と困難を示す文献が23件、別居の家族介護者を含めた文献が7件、家族形態の記載のない文献が15件であった。分析の結果、4コアカテゴリー、13カテゴリーが抽出された。認知症高齢者を介護する家族の介護負担と困難を表すコアカテゴリーとして、「意思疎通が難しい認知症高齢者への対応と今後の生活への不安」「認知症高齢者の介護で生じる心身疲労と負の感情の悪循環」などが抽出された。認知症高齢者を介護する家族は、意思疎通が難しい認知症高齢者への対応に難しさを感じながらも、避けることのできない介護に疲弊し、今後の生活への不安を感じていることが示された。また、認知症高齢者への介護に伴う心身の疲労やいら立ちを感じながらも、同時に罪悪感があり、負の感情の悪循環の中で介護を続けていると考えられた。今回対象とした文献の多くは、認知症高齢者と同居しながら介護する家族の介護負担や困難の内容であったが、文献検討の結果を踏まえて、別居介護者の介護負担や支援ニーズを把握するための質問紙の作成を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では2023年度中に質問紙を作成し、別居介護者を対象とした調査を実施する予定であったが、質問項目を抽出するための文献収集および検討に時間を要したため、質問紙の作成が遅れており、調査の実施まで至っていない状況である。

今後の研究の推進方策

2024年度は、認知症高齢者を別居で介護する介護者を対象とした無記名自記式の質問紙調査を実施する予定である。愛知県内の地域包括支援センターおよび居宅介護支援事業所に調査協力を依頼するため、対象施設の抽出を行っていくとともに、早急に質問項目の抽出および精選を行い、質問紙を完成する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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