研究課題
基盤研究(C)
小脳性協調運動障害の臨床的評価法には種々の問題がある。特に、全身運動に必要な肢節間の協調性については全く考慮されてこなかった。そこで我々は「肢節間協調運動障害の定量評価法構築に向けた基礎的研究」を行う。我々が開発した単一関節運動の協調性を定量評価する方法を応用した両手協調運動課題を用いる。まず健常者を対象に課題パフォーマンスから協調性評価の可能性を検討する。更に小脳への反復経頭蓋磁気刺激、経頭蓋直流電気刺激を用いて、肢節間協調運動および内因性ダイナミクスにおける神経基盤を検討する。最後に本評価方法を運動失調症例に適用し、肢節間協調運動障害が定量評価できるか検討する。