研究課題/領域番号 |
23K10419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
中村 潤二 畿央大学, 健康科学部, 研究員 (30793723)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 痙縮 / 脳卒中 / 体外衝撃波療法 / 歩行 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中などの中枢神経疾患によって生じる痙縮は、筋緊張調節異常を生じる運動障害であり、運動機能や歩行能力に影響を与える。近年、痙縮に対する治療として体外衝撃波療法の効果が報告されているが、メカニズムは明らかではなく、最適な刺激パラメータも不明である。また痙縮を伴う歩行障害に対する効果や適応は十分に検証されていない。本研究では、脳卒中後の痙縮に対する体外衝撃波療法のメカニズム、最適な刺激パラメータについて検証する。また痙縮および痙縮に伴う歩行障害に対する体外衝撃波療法の効果を検証し、体外衝撃波療法の適応を検証することである。これらによって痙縮のリハビリテーション医療を推進させる。
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研究実績の概要 |
脳卒中などの中枢神経疾患によって生じる痙縮は、筋緊張調節異常を生じる運動障害であり、運動機能や歩行能力に影響を与える。近年、痙縮に対する新たな治療として体外衝撃波療法の効果が報告されているが、最適な刺激パラメータは不明である。また痙縮を伴う歩行障害に対する効果や適応は十分に検証されていない。本研究の第一目的は、脳卒中後の痙縮に対する体外衝撃波療法のメカニズムおよび最適な刺激パラメータについて検証することである。第二目的は、痙縮および痙縮に伴う歩行障害に対する体外衝撃波療法の効果を検証し、各症例の痙縮の病態を詳細に分析し、体外衝撃波療法の適応を検証し、レスポンダーおよびノンレスポンダーを明確にすることである。まず健常者において体外衝撃波療法の刺激強度の違いが末梢組織の柔軟性や脊髄興奮性に及ぼす影響について調査し、国内誌に投稿中である。また健常者に対する体外衝撃波療法の刺激回数が末梢組織柔軟性に与える影響について調査を進めている。また脳卒中患者に対する刺激強度の違いが痙縮に与える影響について調査し、国際誌への投稿準備を進めている。また痙縮に関連するとされる前庭脊髄路の興奮性評価に用いる誘発筋電図と直流前庭電気刺激を併用した方法を脳卒中患者に実施した症例報告について、国際誌であるPhysiotherapy theory and practiceに掲載されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた方法とは異なるものの、健常者や脳卒中患者に対して体外衝撃波療法の刺激パラメータの影響を調査する研究が進行している。今後はこれらの結果の論文化による公表を進めるとともに、今後の実験を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
当初予定していた第一実験の予備的な位置づけでの健常者や脳卒中患者での刺激パラメータの検討に関する研究が進められており、その結果を踏まえ、体外衝撃波療法のメカニズムや最適な刺激パラメータに関する研究を進めていく。また実験2である脳卒中患者の痙縮や歩行能力に対する影響については、予備的に数症例でのケースシリーズを行っていく。
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