研究課題/領域番号 |
23K10426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
坂井 孝司 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00444539)
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研究分担者 |
浅井 義之 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00415639)
今釜 崇 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (00634734)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | キネマティクス / キネティクス / 股関節 / 患者立脚型アウトカム / 筋インピーダンス / 患者満足度 / 活動量 |
研究開始時の研究の概要 |
股関節疾患の治療前後におけるキネマティクスとしての関節不安定性・骨盤傾斜・骨盤及び大腿骨の位置・脚長差・下肢関節可動域、及びキネティクスとしての筋力・歩容・身体活動量及び下肢筋インピーダンスを経時的に評価し、3D-CTをもとにした下肢筋のCT値と筋体積量とともに、治療後の高レベルの日常生活動作を含めた臨床スコア・患者立脚型アウトカムとしての患者満足度との関連を明らかにする。これらのデータセットを集積し、AIを用いたdeep learningによる解析を行い、個々の患者の満足度を高めるための治療ゴール設定、リハビリテーション方法を呈示しうるシステムを構築する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、股関節疾患の治療前後における経時的なキネマティクス及びキネティクスの変化と高レベルの日常生活動作の評価を行い、治療後の患者立脚型アウトカムとの関連を明らかにすることである。 令和5年度は股関節疾患手術症例75例を対象に、単純X線像と下肢CTを用いてキネマティクスとしての骨盤及び大腿骨の位置・骨格形状・画像的脚長差・下肢関節可動域を評価し、キネティクスとしての筋力・歩容・身体活動量及び下肢筋インピーダンスを評価し、これらの項目について治療前および治療後1年まで経時的に調査した。また治療後の高レベルの日常生活動作項目10項目を含めた臨床スコア・患者立脚型アウトカムを術後1年まで調査した。患者立脚型アウトカムとして、日本整形外科学会股関節疾患調査質問票(JHEQ)やOxford Hip Score (OHS)、SF-12v2、forgotten joint score (FJS)を調査した。これらのキネマティクス・キネティクスデータと患者立脚型アウトカムの関連を解析した。 全身・体幹・下肢筋インピーダンスについて、術後早期にはいったん減少し、術後1年にかけて経時的に増加するパターンを確認した。経時的な変化については、術後血種や水分量の変化、また手術で挿入される金属インプラントの影響が考えられた。ただし、金属インプラント埋入によるインピーダンス結果(フェーズアングル)への影響について、術前と術後2週の結果の比較から大きな影響はないことを確認した。さらに術側と非術側の経時的な比較についても検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度計画の術前から術後1年までの経時的調査対象75例についての解析を達成できており、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
症例数を150例まで増加しキネマティクス・キネティクスの経時的評価を継続しつつ、3D-CTをもとにした下肢筋のCT値と筋体積量、治療後の高レベルの日常生活動作を含めた臨床スコア・患者立脚型アウトカムとの関連を調査していく。 これらのデータセットを集積し、AIを用いたdeep learningによる解析を行い、個々の患者立脚型アウトカムを高めるための治療ゴール設定、リハビリテーション方法を呈示しうるシステムを構築していく。
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