研究課題/領域番号 |
23K10431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
浅尾 章彦 福島県立医科大学, 保健科学部, 講師 (40780268)
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研究分担者 |
藤田 貴昭 福島県立医科大学, 保健科学部, 准教授 (50735636)
五百川 和明 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (70513597)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 末梢性磁気刺激 / 脊髄反射 / 痙縮 / 神経リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
反復末梢性磁気刺激は,パルス磁場を用いて筋や末梢神経を刺激する神経リハビリテーション手段である.反復末梢性磁気刺激が脳卒中後の痙縮を減弱させる報告が散見されるが,その神経機序は不明で刺激方法も統一されていない.本研究は,反復末梢性磁気刺激による脊髄反射の変調作用を解明し,その知見に基づいた刺激方法を用いて,脳卒中患者における痙縮や脊髄反射への影響を検証する.本研究により反復末梢性磁気刺激による脊髄反射の神経変調が解明され,痙縮に対する神経リハビリテーションへ応用するための基礎的データを提供する.
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研究実績の概要 |
本研究は,パルス磁場を用いて筋や末梢神経を刺激する反復末梢性磁気刺激が脊髄反射に及ぼす神経変調作用を明らかにすることで,反復末梢磁気刺激を痙縮に対する神経リハビリテーションに応用するための基礎的データを提供するものである. 研究初年度である令和5年度は,1) H反射におけるPost-activation depressionの実験システムの構築,2) H反射およびPost-active depressionの予備的計測を開始した.1) H反射におけるPost-activation depressionの実験システムの構築では,電気刺激装置および刺激制御ソフトウエアを購入すると共に,研究代表者が使用する誘発筋電図の計測機器と併せて実験システムを構築した.このシステムにより,刺激間間隔がミリ秒単位で制御可能な誘発筋電図の記録が可能となった.2) H反射およびPost-active depressionの予備的計測では,この実験システムを使用し,若年健常者を想定したH反射およびPost-activation depressionの実験手順を確立した.現在は,若年健常者を対象として,下腿に対する反復末梢磁気刺激前後のH反射およびPost-activation depressionの変化の予備的検討を開始している. また,関連する研究を国際学会にて発表すると共に,国際誌に論文投稿をした.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究初年度である令和5年度は,健常者における反復末梢磁気刺激が脊髄反射のPost-activation depressionに及ぼす影響を検討する予定であった.実験システムの構築に時間を要した.Post-activation depressionに関する先行研究 (MG Ozyurt et al, 2020)などを踏まえて刺激設定が可能な機器の選定および実験システムの構築に時間を要したためである.
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度に予定していた,健常者における反復末梢磁気刺激が脊髄反射のPost-activation depressionに及ぼす影響については,既に予備的検討を開始しており,速やかに本研究に移行する.令和6年度に実施予定である,健常者における反復末梢性磁気刺激が脊髄反射の相反抑制に及ぼす影響については,実験システムにおいて重複する仕様や設定が多いため,先行研究を踏まえて早期に予備的検討を開始する.
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