研究課題/領域番号 |
23K10444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
大森 史隆 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 言語聴覚士 (70551307)
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研究分担者 |
倉智 雅子 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 教授 (00465478)
平田 文 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (30582077)
山野 貴史 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (60441771)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 嚥下手技 / 喉頭挙上 / 健常成人 / 嚥下 / 嚥下障害 / 喉頭挙上計測 / 嚥下訓練 / 表面筋電図 |
研究開始時の研究の概要 |
嚥下手技(swallow maneuvers)とは、嚥下運動を随意的に調整して、より安全な嚥下を促進するために考案されたもので、数種類の手技がある。いずれの手技も、繰り返し行うことで、嚥下運動に関わる筋群の筋力増強効果を得ることが可能である。しかし、嚥下手技を行う際に用いる食物の形態や量、必要な運動回数を系統的に検討した研究はない。 本研究では、嚥下手技ごとに、食物の形態・量を調整して、嚥下運動の中でも特に重要な“喉頭挙上”運動強化に最適な条件を明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
若年成人男性、高齢男性を対象に、摂取物・嚥下方法が喉頭挙上に及ぼす効果について発表した。具体的には、摂取物を唾液・水の2条件、嚥下方法を通常嚥下、努力嚥下、強い息こらえ嚥下、メンデルソン手技の4条件とし、計8条件の喉頭挙上距離・ピーク速度を比較した。喉頭挙上は、非侵襲性喉頭挙上計測装置で計測した。嚥下手技によって得られるピーク速度および距離の増加は、年齢および摂取物によって影響されたことから、より安全な経口摂取を促進するためには、使用する被験者および条件が重要であることが示唆された。 また、非侵襲性喉頭挙上計測装置の信頼性・妥当性を検証するための調査を行った。結果については、既に論文投稿を行い、現在査読審査中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予備的に行っていた研究の論文の査読審査に時間を要した。この予備的研究を発展させたものが本研究であるため、査読結果を慎重に検討しながら、本研究の計画を微修正した。また、研究に用いている非侵襲性喉頭挙上計測装置の信頼性・妥当性を検証する必要性が生じたため、これについても検討を行った。既に本調査を開始しているものの、予定よりはやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
摂取物を唾液・水・とろみ水の3条件とし、摂取物が喉頭挙上に及ぼす影響を検討していく。当初は、ゼリーを含む計画としていたが、予備調査の段階で、ゼリーを咀嚼してしまう被検者が少なからずいることから、今回の摂取物からは除外することとした。その他については、概ね予定通り進行する。
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