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反社会的行動の神経機構ーリハビリテーション療法のための基盤研究ー

研究課題

研究課題/領域番号 23K10464
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関びわこリハビリテーション専門職大学

研究代表者

三谷 章  びわこリハビリテーション専門職大学, リハビリテーション学部, 教授 (50200043)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード反社会的行動 / 内側前頭前皮質 / ニューロン活動
研究開始時の研究の概要

他者に対して急激に怒りを爆発させる、暴力的になる、などの反社会的行動はその個人のQOLを低下させるだけでなく、コミュニティの安寧を劣化させる。しかしながらその発生基盤となる神経機構については未明な点が多い。これまで申請者が行ってきたヒトおよび動物を対象とした社会性に関する研究結果から、反社会的行動発現に内側前頭前皮質の機能変化が深く関わっていることが示唆された。本研究では、動物が他者に対して示すバイオレンス行動を用いて、その反社会的行動の発生原因となっている神経機構を明らかにし、さらにその神経機構の働きを正常化させるという戦略が反社会的行動の改善を導くかについて検討する。

研究実績の概要

他者に対して急激に怒りを爆発させる、暴力的になるなどの反社会的行動はその個人のQOLを低下させるだけでなく、コミュニティの安寧を劣化させる。この反社会的行動は「精神障害の診断と統計マニュアル第5版」(DSM-5)では秩序破壊的・衝動制御・素行症群に分類され、リハビリテーションの臨床において様々な対象者に観察されるが、その基盤となる神経機構については未明な点が多い。これまで内側前頭前皮質に損傷を受けたヒトでは欲求不満耐性が減弱し衝動的攻撃性が出現することが報告されており、内側前頭前皮質が反社会的行動に何らかの関与をしていることが示唆されている。雄マウスを同一ケージで群飼育すると、他者を激しく攻撃する攻撃行動を示すマウスが観察される。本研究ではそのマウスの内側前頭前皮質の前辺縁皮質にマルチユニット用記録電極(電極先端周囲の2-3個のニューロンが発生する活動電位を記録できる)を埋め込み、頭部に独自開発したマウス用マルチユニット無線送信装置を装着して、他のマウスと一緒にオープンフィールドボックスに入れ、集団行動中に起こる咬みつきなど攻撃行動発現時の前辺縁皮質ニューロン活動の変化を観察した。その結果、前辺縁皮質のニューロンは他者を激しく攻撃する時に活動増加したが、攻撃を受けているマウスや穏便な行動を示すマウスの前辺縁皮質のニューロンでは活動増加は観察されなかった。以上の結果は、前辺縁皮質の活動亢進が反社会的行動の発生に関わっている可能性を示唆している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画していた集団行動中の内側前頭前皮質のニューロン活動を無線記録することができた。また、攻撃行動にともなって活動変化するニューロン活動が記録でき、今後の解析対象として期待できた。

今後の研究の推進方策

内側前頭前皮質において前辺縁皮質と相反的に活動することがこれまでの研究で明らかになっている下辺縁皮質の活動記録を行い、前辺縁皮質と下辺縁皮質の活動バランスという観点から反社会的行動発現の原因となる内側前頭前皮質の機能変化について検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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