研究課題/領域番号 |
23K10525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
三浦 弘之 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70816834)
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研究分担者 |
島田 幸洋 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 理学療法士 (70973923)
上谷 祥紘 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 理学療法士 (70974434)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 終末糖化産物 / 身体機能 / フレイル / 心筋梗塞 / 心臓リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
心不全患者は年々増加傾向であり、高率にフレイルを合併する。心筋梗塞患者が心不全およびフレイル発症に至る病態の解明や、その発症を早期に予測するためのバイオマーカーの普及が期待される。終末糖化産物(AGEs)は老化促進物質として知られており、酸化ストレスや炎症、血栓傾向を惹起するほか、コラーゲン線維間に強固な架橋形成を引き起こすため、心機能や身体機能を低下させうると考えられている。今回、心筋梗塞を発症した患者を対象に、心機能・身体機能低下と組織AGEsの関連を縦断研究により明らかにし、心筋梗塞患者の心不全およびフレイル発症の早期バイオマーカーとしての組織AGEsの意義を確立する。
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研究実績の概要 |
高齢化社会が進展する中で、心不全患者は増加の一途をたどっている。なかでもフレイルを有する心不全患者は、介護負担・医療負担も大きく、フレイル発症を予防するための取組が重要である。心臓リハビリテーションは、心疾患患者の運動耐容能を向上させる治療であり、フレイル予防に貢献できるものである。しかしながら、心臓リハビリテーションの運動耐容能改善効果は一様ではなく、臨床においては、運動療法を実施しているにもかかわらず十分に運動耐容能が改善しない患者も存在する。終末糖化産物は、老化促進物質として知られており、横断研究を中心にフレイルとの関連も示唆されるようになってきている。本研究においては、終末糖化産物が自家蛍光を有するという特徴を利用し、skin autofluorescenceを測定することで心臓リハビリテーションを実施する患者の終末糖化産物の蓄積状況を評価し、身体機能や心機能との関連を評価する予定である。 初年度においては、skin autofluorescenceを測定するための機器を調達した。本研究の対象となる急性心筋梗塞後患者に関する検討から、primary PCIの普及により、リモデリングのリスクが高い患者は減少していると判断した。そのため、心血管系評価については心機能の評価のみでは不十分と判断し、研究内容をさらに充実させるため、血管内皮機能を評価するための体制を整えた。そして、研究計画書を作成し、研究実施について倫理委員会の承認を得て研究を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定に加え、血管内皮機能を測定する体制を構築したため、その分研究の進捗がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、急性心筋梗塞後で本研究の対象となる患者に順次同意説明を行い患者登録を進めていく。研究を加速させていくため、CRCへの協力要請も検討している。 運動療法前後での身体機能や血管機能の評価が重要であるが、患者の検査完遂率が過大となる可能性がある。必要に応じ負担軽減費をふくめ研究の見直しを行うことで対応する。
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