研究課題/領域番号 |
23K10531
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 貴子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (00612409)
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研究分担者 |
神津 玲 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80423622)
石松 祐二 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40533899)
陶山 和晃 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 客員研究員 (50836236)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 呼吸サルコぺニア / 慢性閉塞性肺疾患 / 呼吸筋トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
最近,加齢に伴う呼吸筋力および呼吸筋量の低下が注目され,「呼吸サルコペニア」という新たな概念が提唱された.慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者においても,呼吸筋機能障害は呼吸困難に加えて活動制限や急性増悪,さらには生命予後とも関連していることから,呼吸サルコペニアの影響が及んでいる可能性が高いが病態的意義や実態は不明である. さらに,呼吸サルコペニアを伴うCOPD患者に対する介入戦略として,呼吸筋を強化するトレーニングや栄養療法が有用である可能性がある. 本研究では,COPD患者の呼吸サルコペニアの実態とその特性を明らかにし,その治療プログラムを確立する.
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研究実績の概要 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は,呼吸困難を主症状とし,これには基礎疾患に起因する呼吸筋の機能障害が大きく寄与している.最近,加齢に伴う呼吸筋力および呼吸筋量の低下が注目され,「呼吸サルコペニア」という新たな概念が提唱された.COPD患者の呼吸筋機能障害にも呼吸サルコペニアによる影響が及んでいる可能性が大きいが,その有病割合や病態的意義や実態は不明である.さらに,呼吸サルコペニアを伴うCOPD患者に対する介入戦略として,呼吸筋を強化するトレーニングや栄養療法が有用である可能性がある. 本研究の目的は,COPD患者における呼吸サルコペニアの実態と臨床的特性について明らかにし,有効な介入方法を検討することである.令和5年度の目的は,呼吸サルコペニアの実態を調査し,その臨床的特性について比較検討することである. 方法は,65歳以上の呼吸リハビリテーションを実施しているCOPD患者ならびに,比較対照として,地域在住高齢者,合計32例を対象とする.方法は,呼吸筋力,呼吸筋量として横隔膜筋厚を測定し,低呼吸筋力(PImaxが男性80cmH2O,女性70cmH2O未満),かつ低呼吸筋量(横隔膜筋厚の正常下限値0.80~1.60mm;Laghiら,2021)を呼吸サルコペニアと定義し,その割合を算出する.加えて,呼吸困難,呼吸機能,骨格筋量,身体機能(握力,下肢運動機能),栄養状態,サルコペニアスクリーニングを評価し,呼吸サルコペニアの有無の2群間で比較検討する. 令和5年度は,本研究の対象者について協力いただく研究協力施設の内諾を得た.しかし,本研究には超音波画像診断装置が必要であり,その測定の技術習得に検査者間で差を認め,現在,その手技の統一化を図るための練習を繰り返している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
超音波画像診断装置を用いた横隔膜機能の評価において経験が必要であるが,現在,その測定技術の習得に難渋しており,実際の対象者での測定に至らず,研究が遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
超音波画像診断装置の測定技術の習得に向けて,さらに経験豊富な専門家より指導を仰ぎ,繰り返し練習することで測定技術を磨く.その後,早急に対象者をリクルートし測定を開始する.
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