研究課題
基盤研究(C)
集中治療室で人工呼吸管理を受ける患者には、高頻度に抜管後嚥下障害が起こり、予後不良と関連している。しかしながら、通常の嚥下機能評価法や訓練法は、挿管されていない意識状態の良い患者のみを対象としており、挿管中、鎮静中、意識障害者の嚥下機能を評価する方法や訓練法はない。本研究では、人工呼吸管理中の患者を対象に、嚥下音を元に自発的嚥下回数をカウントすることで嚥下機能の評価を行い、頚部干渉波刺激装置で嚥下に関連する感覚神経を刺激することで嚥下訓練を行うという、従来不可能と思われていた人工呼吸管理中の嚥下機能の評価法・訓練法について、その可能性を模索するものである。