研究課題/領域番号 |
23K10549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
岡田 洋平 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (80511568)
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研究分担者 |
形岡 博史 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30364061)
西 祐樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (40961686)
長谷川 直哉 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (90824665)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 迷走神経刺激 / 姿勢不安定性 / 経皮的迷走神経刺激 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、パーキンソン病患者の姿勢不安定性に対する経皮的迷走神経刺激(transcutaneous vagus nerve stimulation: tVNS)の即時効果と安全性を検証した上で、tVNSと運動療法の併用による短期効果を検証することにより、パーキンソン病の姿勢不安定性に対して有効な新たなリハビリテーション介入の開発をめざす。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、研究実施において必須となる迷走神経刺激装置や日常生活における姿勢不安定性を評価するための加速度センサーやセンサー装着の為のベルトなどの環境整備、共同研究者との研究計画の詳細の決定、畿央大学および研究協力機関における研究倫理委員会の承認を得て、研究を実施可能な体制を整備した。 その上で、パーキンソン病患者二症例に対して、経耳的迷走神経刺激を行い、偽刺激の効果と比較検証を行った。二症例とも刺激による副作用はなく、問題なく検証可能であった。うち一症例において、実刺激単一セッション後に日常生活の歩行変動性や左右非対称性が改善することを確認した。もう一症例は、腰部整形疾患を合併しており、実刺激による運動症状の顕著な改善は認めなかったが、夜間の睡眠障害に顕著な改善を認めた。これらの結果は、令和6年度に理学療法およびパーキンソン病関連の学会および国際誌において予備的な結果として公表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施環境の整備、研究倫理委員会の承認も得ることができ、研究を実施可能な状態となった。また、予備的な症例研究を通して、研究分担者とのデータ共有、解析の流れも円滑に可能であることを確認でき、実症例において研究開始時に仮説形成していた歩行指標が改善する可能性を示唆する結果も得られた。
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今後の研究の推進方策 |
今後、パーキンソン病患者の診療を多く行っている研究協力機関において、経耳的迷走神経刺激の即時効果、短期効果を無作為化比較対照試験により同時に検証させていただくことの大学をすでに得ており、令和6年度初旬に当施設の研究倫理委員会の承認を得て、令和6年度前半には試験を開始する予定である。それにより迷走神経刺激の効果の検証の推進をめざす。
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